2020年9月6日 広島戦
結果:横浜8-5広島
敢闘選手賞:宮崎
「どうにか打ち勝ったわね」
ふぅ、と息を吐き出す結乃。
「これで連勝!」
理衣もホッと一息。
過去にない被害をもたらすかも、という台風が接近している中、早々に7日の試合は中止が決まった。
この試合も天候の不安は予想され、先手、先手を取る必要がある。
さらには先発が京山ということもあり、打線にかかっていたといってもいい。
「そんな中で宮崎が4打点の活躍!」
「先制の犠飛に追加点のホームラン! 一時逆転されたあとは勝ち越しのタイムリー!」
「本当に、良いシーンで打ってくれたわね」
「一時期調子が落ちていたけれど、不調が長続きしないのがいいよね」
「打線は好調なのか、それとも広島の投手陣が壊滅状態だから打てたのか、ちょっとわからないわね」
「良い方向にとらえようよ!」
佐野が3安打、柴田、倉本もマルチ。
14安打とこの試合も活況ではあった。
「とはいえ、好機で一本が、っていう場面も幾つかあったけれどね。特に戸柱!」
「あー、戸柱選手が打っていればさらに楽になった、ってのはあったかもだけどね」
初回の二死満塁
6回の一死満塁
8回の無死一塁
9回の二死一、二塁
打撃では、戸柱はかなり期待できない。
「まあでも、打線は全体でカバー!」
「そうなんだけどね」
「そして京山投手が実に久しぶりに勝利投手!」
「でも5回5失点、打線が点を取って逆転してくれただけだからね」
「それでも勝利がついた、っていうのは本人的に何か変わるかも」
「できれば5回に失点せず、3失点で終わっていればね。まあ、5回を投げ切ったことを評価しましょう」
下手をしたら2,3回で交代も、という嫌な想定もあっただけに、5回を投げてくれたのはありがたい。
「以降は無失点リレー! 盤石でした」
「翌日の試合が流れたから、その点はありがたいわよね。まあ、またこの後で連戦になるんでしょうけれど」
ということで13連戦はなくなり、6連戦、6連戦となったわけだが。
巨人に3連敗した後は2勝1分けと盛り返した。
「いや、巨人に3タテ食らった時点でダメでしょ」
「こ、これから、これから!」
一日休んで、また頑張りましょう。