結果:横浜1-5中日
敢闘選手賞:伊藤光
「よくもまあ、こんだけつまらなくて酷い試合を毎回、出来るわよね」
むしろ感心するように言う結乃。
「うーん、上向かないねぇ」
切ない顔を見せる理衣。
「負けはしたけれど頑張った、面白い試合だった、てのがないもんね」
「見ていて辛くなる、悲しくなる試合が多かったね・・・」
ということで5連敗です。
「良かったのは伊藤光だけ、以上!」
「いやいや、早いでしょ!?」
「最初の打席で四球、次の打席でホームランと、この辺はさすがよね」
「待ってました! だよね」
「怪我の回復状態もあるし、怪我しがちでもあるから、無理せず起用してほしいけれどね」
「これから先発増えそうだけどね」
「とはいえ、伊藤一人でどうこうできるもんでもないけれど、なんとか投手陣を引っ張って欲しいわね」
「楽しみが増えたと前向きに!」
しかし、本当にこれくらいか。
大貫はまたしても序盤で滅多打ちをくらってKO。
昨年から何が違うのか、さすがにこれは2軍いきだろうか。
「一応、大貫の後は頑張ったけれど、中継ぎ酷使でいつまでもつかしらね」
「そういう不吉なことは言わないで!」
「三上は良かったし、砂田も回跨ぎで頑張ってくれたけれど」
「疲労は確実に取れると良いんだけど」
「そして相変わらず打線がクソね。佐野を3番にしてこの日は打ったけれど、逆に4番オースティンがブレーキ」
「この試合は全然あわなかったね」
「4番に入ると呪われるのかしら? まあ、この1試合だけでどうこう言うつもりはないけれど」
「リベンジに期待!」
「でも野手陣は本当に考えて野球しているのかしら? 簡単に打ちあげたり、ゲッツーだったり、状況とか考えてんの?」
「見ている私達には分からないからね」
「そうは見えないのが悲しいわ。考えても、技術がないだけなのかもしれないけれど」
「完封を逃れるので精いっぱいだもんね」
これでまた借金が増えて16。
まだ5月半ばだというのに、6連敗、10連敗、5連敗、ときている。
本当にチームとしてどうするつもりなのか。
「何度も言っているけれど、やる気をみせなさい! そして考えて野球をして!」
「ちょっと上向いたのはなんだったんだろうね」
「幻かしらね……青春の日の……幻影……」
「いやいや、格好良くないよ!?」
格好良くなどなくていいから、執念と意地を見せてくれ。