結果:横浜3-8西武
敢闘選手賞:-
「何やってんだかもー!」
苛々した感じで結乃が言う。
「なかなか辛い試合でした」
意気消沈した理衣。
交流戦最後の6戦。
初戦は先発のピープルズが炎上して大敗した。
「うーん、きついわね!」
「初戦を落とすとね。しかも、序盤に大量失点してそのままずるずると」
「立ち上がりは良かったんだけど、いきなり崩れたわね」
「なんとか踏ん張ってくれればねぇ」
何が悪かったのか。
打球が直撃したというのもあるらしいが、それ以前の問題だった気もする。
「さらに打線は15安打しながらわずか3得点という、いつかに戻ったかのような効率の悪さ!」
「タイムリー欠乏症だね」
「佐野は相変わらずチャンスになると打たないわねー。佐野に一本出ていればちょっと展開変わったかもなのに」
「スタメンの楠本選手も結果が出なかったね」
この日はランナーが溜まったチャンスで、佐野と楠本が悉く凡打した。
佐野はもとより、せっかくのチャンスを楠本は潰してしまった。
「とりあえず、ヒットが出ているのだけは良いところね」
「完全におさえこまれたわけじゃないってことだね」
「ということで、重要なのはやっぱり先発。完封しろとはいわないから、5回3失点くらいなら十分にいけるのよ」
「中川投手にはそれを期待したい!」
相手の投手はダーモディ。
これまた未知数だが、過去の成績を見ると、5回3失点くらいの左腕投手みたい。
だからこそ、序盤を炎上せずに乗り切りたい。
初物左腕は~、とか言っている場合じゃないぞ!
「中川は全力で! やばそうなら早めの継投に切り替えもアリよ!」
「2戦目はなんとか取りたいよね!」
「交流戦の優勝よりも、まずは5割の確定ね!」
「ひとつひとつです!」
楽天が連勝をのばして一気にきた。
なんとかくらいついていきたいところだ。
「ここまできたら交流戦、最後まで!」
「選手の皆さん頑張ってください!」
疲れているだろうけれど、あと少し!