「４連休だけど、どこにもいかないわよ！」
偉そうに胸を張って言う結乃。
「暑いし、家の中にいるのが正解だね」
理衣も頷く。
「さて、前半戦の簡単な振り返り。今回は関根よ！」
「本当にどういう人選なんだろう」
「思い付いた感じね」
「関根選手、一軍で頑張ってます！」
ルーキーの時から期待されたが、中途半端に一軍で起用されたのが仇になったのか。
あるいはこれが実力なのか。
２軍では結果を残すも１軍に上がると数字が残らない。
典型的な１．５軍な感じで出場試合も減り、危ないかもしれないとも噂されるようになったとかならないとか。
「それでもオープン戦で結果を残して、開幕１軍スタメンを獲得！」
「開幕から頑張っていたよね」
大暴れしないものの、開幕からコンスタントに１試合１本、みたいな感じで打っていた。
送りバントや打席での粘りなども見せていた。
「まあ、コレといった活躍まで出来なかったから、オースティン復帰で出番は一気に減ったけどね」
「それでも代打、代走、守備固めで力を出しているよね」
「今は外野も固まってしまっているけれど、試合途中からとかでもなんとか見せ場を作りたいわよね」
「まだ若いし、ね！」
などといっているとあっという間に時間は過ぎる。
外野はライバルも多い。
他の選手にはないものを見せていかないと、生き残るのは至難の業だろう。
「関根は他の外野の選手より、粘りとか、小技とか、そういうものを磨けばできるような気がするのよね」
「そういう姿を見せていたりもしたよね」
「もちろん、これから打撃開眼で一気に３割とか打ってもいいんだけど」
「できることをきっちりやって、みせてほしいよね」
関根も、三浦が二軍監督として一年間見てきたというのも大きいだろう。
「とにかく、外野も今はレギュラー３人が盤石だけど、いつ怪我とかあるかも分からないし」
「控えの層は重要だよね」
「一人怪我したら一気に戦力ダウン、っていうのが今のベイスターズだからね」
「そんな不安を払拭してくれる選手に！」
もちろん、レギュラー奪取してくれても構わない。
それだけの力があると思っているファンだって多いはず。
「後半戦、記憶に残るように！」
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