「エキシビションマッチ総括!」
偉そうに結乃が言う。
「あっという間だったね」
理衣が首を傾げながら言う。
「まあ、10試合だからね」
結果は、2勝7敗1分
勝率.222の10位というもの。
「あれ、最下位じゃなかったんだ!?」
「ジャイアンツさんが12位だね」
「試合数が少ないけれど、0勝だったのね。。。」
「同率でブービーだったのかな?」
エキシビションマッチの順位で一喜一憂しても仕方ないが、順位が低くて嬉しいはずもない。
「それでもポジティブにいくわよ! 先発がそこそこ安定していたことね」
「ローテ候補の人は大体、5,6回を投げて2,3失点くらい?」
「物凄く良くなくても、駄目ってことはなかった感じよね。まあ、微妙っちゃ微妙だけど」
「全く駄目ってより遥かによいです! ということで!」
「中継ぎは微妙な感じだけどね」
「なかなか結果を出せなかったかな?」
「櫻井とか中川がねー。三嶋もだけど」
「不安はあるけれど、勝ちパの投手がぐずぐずだったわけじゃないし、楽観的にいきましょう!」
「問題は打線かしら? 水物とは言うけれど、ねぇ」
「点が入らないというのもそうだし、そもそもヒットも出ないとかね」
「若手もアピールできたとはいい辛いし」
「ちょこちょこ、良いところは出ていたりしたんだけどね」
「だからといって、是非一軍に! って感じでもなかったからね」
伊藤、細川、森、知野、山本、益子、さらに関根や楠本といったところまで。
これは!
と一軍を脅かすほどとも感じ取れず。
「まー、シーズン中だしそう簡単にはいかないと思うけれど、だとしても、よ!」
「オースティン選手が入れば、マークとか注意も分散されると思うけどね」
「結局はオースティン頼りじゃ駄目よ!」
泥臭く点を取る、というのはやはりエキシビションマッチでもあまり見られなかった。
「もう間もなく再開なんだから、もう仕方ない。あとはコンディションを整えて!」
「楽しみに待っています!」
まずは、新潟!