結果:横浜7-2巨人
敢闘選手賞:ロメロ、平田、柴田、牧
「3連勝よ!」
結乃が拳を握りしめて言う。
「投打がかみ合いました!」
理衣も素直に喜んでいる。
これで3連勝。
後半戦開幕後の3連敗を取り返した。
「勝ち星こそつかなかったけれど、ロメロが6回途中まで1失点と踏ん張ったわね」
「勝利投手になってほしかったけれどね」
「ソトのホームランの1点だけじゃあね。打線が援護しないと!」
「でも、この投球を続けていたら勝ち星もついてくるね」
「問題はやっぱりスタミナかしら? もともと先発一本だったわけじゃないみたいだし、80球以降よね」
「そこは来期以降、ちゃんとキャンプとか過ごしてやっていってほしいね」
「そして同点に追いつかれた後なお1死満塁で登板した平田! ここがゲッツーで切り抜けた!」
「あそこが一つのポイントだったよね」
「同点とはいえ、流れは巨人にいっていたからね。あそこは大きいわ」
「だからこそ、次の回の攻撃につながったよね!」
勝ち越されていたら完全に巨人に流れがいっていただろう。
あそこで止めてくれたのはポイントだった。
「7回は柴田が勝ち越し犠飛! 打席の途中で投手交代という奇策にも惑わされずにきっちり!」
「しかも8回には駄目おしのホームランも!」
「打撃でも結果を出すと大きいわよね」
「内野の競争も激しいね!」
「その内野では牧が代打で3ランホームラン!」
「柴田選手の勝ち越し犠飛でもまだ1点じゃどうなるか分からないもんね」
「代打の成功率が後半戦に入って凄まじいわね」
「スタメンで起用したいけれど、悩ましいよね」
まだ粗削りながら魅力あふれる森。
堅実な守備と打撃も向上の柴田。
ルーキーとは思えない牧。
守備にチャンスに強い大和。
「いかに上手く使いこなすかね。まあ、ずっと好調なんてないからその辺を見極めてね」
「全員、起用したい!」
「打線でいうと、オースティンがスタメン外れたのが心配だけどね」
「やっぱり初戦のダイビングキャッチかな?」
「その後試合に出続けていたし、ホームランも打ったし、重症ってことはないと思うんだけどね」
「とにかく無理だけはしないで!」
関根はこういうチャンスでどのような働きをみせるかが重要。
「ということで連勝で3戦目! ここまできたら3タテ狙うわよ!」
「投げるのは今永投手! 決めて欲しいね!」
「圧倒的、というところまで戻っているわけじゃないから、やっぱり打線が援護できるかよね」
「いけるはず!」
「前半戦、やられまくったから、後半戦は逆に巨人を叩きまくるわよ!」
「おー!」