2021年振り返り #37 代打で存在感示す!次はレギュラーに向けて! 楠本 泰史
「くっすーね」
結乃が楠本ルーティンをまねしながら言う。
「今季は頑張りました!」
理衣がガッツポーズをみせる。
#37 楠本 泰史
出場試合 : 76
打数 : 114
打率 :.254
安打数 : 29
HR : 2
打点 : 18
盗塁 : 1
「今季は代打として勝負強さを見せてくれたわね」
「今までで一番良い成績だね!」
「オープン戦で結果を残しても、一軍の壁にぶつかって。でも今季は少し、その壁をこえたかしら?」
「数字もあがったもんね」
左の代打の一番手になっただろう。
努力が実ってきたか。
「ということで、65点くらい出しましょうか」
「及第点を上回る数字だね」
「佐野がレギュラーになって、代打が一気に薄くなったからね」
「そこを埋めてくれた楠本選手!」
「まずは代打で結果を残し、チャンスをつかんでスタメンもあったりと、そういう流れをつかんだわね」
「結果をコツコツと出すことが大事!」
外野も、怪我やら何やらで一年間フルではいられない。
レギュラーが外れるときの第一候補となれるよう、積み重ねてきた結果だろう。
「とはいえ、スタメンになるといまいち結果が出せていないイメージね」
「そう簡単に一気に、とはいかないね」
「それでも代打で頼りになるっていうのは大きいわよ。ドラフト下位で打撃重視で獲得したわけだし、そこが起点になるからね」
「佐野選手と同じような道だね!」
バットコントロールとシャープなスイング。
佐野ほどのパワーはないだけに、二塁打を増やしていきたい。
「今季の結果をバネに、さらなる飛躍をね!」
「とはいえ外野は大田選手も入ってきて競争が凄く激しいね」
「一軍の枠に入るだけでも大変だからね。強みをアピールしないと」
「若手の外野手も獲得しているから、勝ち抜かないと!」
今季、神里の位置が落ちて楠本があがってきた。
それを更に確立していけるか。
正念場だ。