2021年振り返り #52 チャンスを活かせず外野争いで大きく後退 細川 成也
「うーん、なかなか厳しいわね」
結乃が渋い表情をしていう。
「チャンスをものにできなかったね」
理衣も肩を落としている。
#52 細川 成也
出場試合 : 37
打数 : 39
打率 :.154
安打数 : 6
HR : 0
打点 : 1
盗塁 : 1
「外国人選手が開幕に間に合わず、レフトの佐野以外、センターとライトが空いていたのよね」
「そこに、桑原選手、神里選手、関根選手、楠本選手、そして細川選手とかが争っていたわけだよね」
「キャンプ、オープン戦で結果を残せば、開幕スタメン、そこから更に、というのも目指せたんだけど」
「残念ながら競争に勝てなかったね」
結果がものをいうプロの世界。 5年目ともなり、徐々に立場も厳しくなってくる。
「もちろん、高卒だからまだ若いわけだけど、それでももう5年が過ぎ、次は6年目?」
「そろそろ、一軍である程度の結果も欲しい所だよね」
「二軍では数字を残せても一軍ではダメ、という典型的な選手になっちゃうわよ」
「本人もそれはわかっているだろうけれどね。。。」
一年目から続いていたホームランも、2021年はゼロ本。
こだわりすぎる必要はないが、ホームラン以上に打席の内容もよくなかった。
「成績的には20点とかね」
「うーん、仕方ないかぁ」
「チャンスだってそこそこ与えられていてね、そこで結果を残せなかったからね」
「外野は強力だけど、なんとか割り込みたいね」
オフにはオースティンの誘いを受けてアメリカでトレーニング。
オースティンはなんてナイスガイなのだろうか。
パワーがあって、脚もそれなりに速い。
素材としては走攻守そろった選手になれるだけのものはある、とは思うが。
「素材だけじゃ意味がないからね!」
「まずは控えからでも一軍の座を掴んで、だよね」
「右の外野は大田も入団してさらに戦いも厳しいからね」
「実績では大田選手の方がずっとあるもんね」
「それでも勝ち抜かないと未来はないからね!」
いつまでも未来の大砲、期待の星ではいられない。
2021年のチャンスを逃して厳しい状況にはなったが、外野控えの枠はまだまだ競争。
まずはそこを勝ち取るべく、頑張って欲しい。