2021年振り返り #99 調整不足が祟ったか過去最低の成績に N.ソト
「4年目を迎えていたソトね」
結乃が渋い声で言う。
「苦労した年でした」
理衣も少し渋めである。
#99 N.ソト
出場試合 : 123
打数 : 410
打率 :.234
安打数 : 96
HR : 21
打点 : 62
盗塁 : 0
「4年目で最低の成績になったわ」
「調子があがらなかったねー」
「キャンプできなかったのが響いたのかしら」
「この数字は寂しいよね」
同じくキャンプ参加できなかったオースティンが結果を残したが、ソトはそういかなかった。
練習が好きだというし、練習を重ねることで調子を上げるタイプなのか。
「HRこそ20本塁打は達したけれど、打率がここまで低いとね」
「もともと打率のタイプではないと思うけれど」
「とはいえ、.260~.270くらいは打ってほしいわね」
「そうだよねぇ」
ロペスが抜けて一塁専属になったが、そこも効果は特になかったか。
見ている方は、外野を守るソトは怖すぎるだけに、一塁で無難に守備をこなしてくれたのはまずまずだったが。
「年々、数字が落ちているからね。2022年こそ巻き返してほしいわ!」
「1年目の衝撃をもう一度!」
「相手も研究してくるとはいえ、まだまだできるはずよ! ということで40点ね」
「うーん、仕方ないか」
「人によってはもっと低い点をつけるわよ!」
2022年はキャンプからきちんと参加している。
オープン戦を経て、調子を上げていってほしい。
「ソトだからといってレギュラー確定じゃないことは認識しなさいよ!」
「肉離れを起こしちゃったけれど、佐野選手も練習しているしね」
「大田も入って、オースティンを一塁に、というのもなくないからね」
「そういう声を吹き飛ばすくらいの活躍をしてほしいね!」
真面目な姿勢はファンにも受け入れられているし、信頼もしている。
とはいえ、やはり数字、結果を残してナンボの世界だから。
「巻き起こせ、嵐のカリビアン!」
「過去二年のモヤモヤを吹き飛ばしましょう!」
2022年はやってくれるはず!