2022年4月6日 阪神戦
結果:横浜6-1阪神
敢闘選手賞:石田、牧
「よーっし、勝ったでー!!」
結乃が雄たけびをあげる。
「延長戦、苦しんだけれど勝てました!」
理衣も歓声をあげる。
前日、阪神の連敗を止めてしまった横浜。
また今年も阪神にはいいようにやられてしまうのか。
そう思わされたし、このまま連敗したら余計にそう思うだけに、2戦目は重要だった。
「とはいえ、あと1死で負けるところまでいったけれどね」
「でも、そこはさすが牧選手! さすがの同点タイムリー!」
「9回2死からだからね! 牧が打たないと勝てないのよ今のチームは!」
「頼りになる4番です!」
0-1で迎えた9回。
先頭の桑原が四球の後、楠本が犠打も佐野が倒れて2死で、牧との勝負。
牧を歩かせても後ろに宮崎がいるし、勝ち越しのランナーになるだけに阪神も勝負しないわけにはいかなかったろう。
「そこで結果を出すのがさすがよね!」
「本当に! あれで石田投手の負けも消えたしね!」
「そうね、石田の6回1失点が無駄にならなかったわ。まー、投手にタイムリー打たれたのは反省だけど」
「そ、そうだね・・・」
とはいえ、打線は案の定、昨年に引き続き伊藤を全く打てず。
好投の石田を援護できなかったのは今後どうにかしたい。
「延長でも、健二朗と伊勢がランナーを出しながら踏ん張ったし」
「そうだね、健二朗さんは2塁打打たれたけれどアウトは全部三振、伊勢投手は先頭を出したけれど踏ん張ったしね」
「ただ、まあ、あれね。11回、先頭の大田が3塁打を打ったのに無得点なのはいただけないわ!」
「ま、まあ、そうだよね・・・」
「佐野はホント、ここぞというところで打たないわね! さすがに無死3塁を逃したら流れは相手にいって負けるかと思ったわよ!」
「そ、そういうのはやめようよ・・・」
それでも後がない延長12回。
ここは本当に、阪神の中継ぎが弱体化しているのが助かったというか。
「それまでいい所のなかった大和が決勝打!」
「なんだかんだで得点圏では頼りになります!」
「そこから、相手のミスもあったけれど得点を重ねて5得点! もっと早くに取りなさいよ!」
「いや、阪神さんも投手陣は悪くないですからね・・・」
「その前の、牧の相手の隙をついた3盗が大きかったわね」
「本当に、走塁意識の強化だね!」
この日は途中出場の大田にも3塁打、2塁打が出た。
「3塁打はラッキーなところもあったけれど、大田にはこういう活躍を期待していたわけよ!」
「オープン戦は苦しんでいたけれど、これで上昇してくれると良いね」
「やはりオースティン、ソトがいないと長打力がどうしても、だからね」
「点差があったからかもだけど、最後は康晃が珍しく三者凡退で!」
これでチームとしても連敗を2で止め、同一カード3連敗を防いだ。
何より、阪神戦の2戦目でまず勝てたのが大きい。
「まー、それも投手が1点に抑えていたからだけど、もうちょっと点が取れないときついわよね」
「辛抱だね」
打線の調子が決して良いわけではない。
今は、なんとか耐える時期だろう。
「さあ3戦目、甲子園無双の濱口に期待したいわね」
「前の試合も好投したしね」
「不安は、少し球数が多かったことね。相手は秋山、この伊藤よりは打てそうな気がするんだけど」
「とにかく先制したいよね!」
阪神戦、勝ち越そうぜ!