2022年振り返り #6 打撃も守備も課題多し!同年代の若手ショートに負けるな! 森 敬斗
「若手野手一番の期待株、森ね!」
結乃が勢いよく言う。
「なんとか一軍定着、レギュラーになって欲しいよね」
理衣も拳を握りしめる。
3年目の2022年はこうなった。
#6 森 敬斗
出場試合 : 61
打数 : 154
打率 :.234
出塁率 :.293
安打数 : 36
HR : 2
打点 : 6
得点 : 15
盗塁 : 5
OPS :.586
「シーズン前に怪我して出遅れたのはあるけれど、それでも物足りないとは感じるわよね」
「まだまだプロの壁にぶつかっている感じかな」
「良いものがあるのは確かなんだけど・・・」
「うーん、現実は厳しい!」
一軍に出始めた時は調子がよくとも、すぐに下降してそこからあがれない。
まだまだ地力が足りないのだろう。
「打撃、守備、いずれにしてもね」
「やっぱり出塁率をあげていかないとね」
「バットに当たらないことが多いし、強いスイングをすることは良いけれど、大振りはだめよ」
「本人もその辺は意識して秋季の練習に取り組んでいるみたいだけど」
期待はしたいが、今の打撃では使いどころが難しい。
本当は1、2番あたりで起用したいが、バットに当たらない、出塁率が低い、なので使いづらい。
そうなると8番とかの下位に置いて自由に打たせるくらいしかないが、出塁しても森の良いところは出づらい。
「守備も、肩が強いのは良いけれど、それ以外の基本の部分よね」
「捕球して、投げるところ」
「強く投げなくてもよいような捕球体制や、守備位置、捕球から送球までの流れとかね」
「いざというときは強い送球でいいけれど、ってことだよね」
「肩だっていつまでも強いわけじゃないんだから、将来のことを考えたら基本的で、効率的な守備もできるようにならないとね」
「守備には良いお手本もいるし、なんとか吸収して欲しいね!」
長岡や紅林など、同年代で活躍している遊撃手がいる。
彼らに比べれば色々と物足りないのは現実だ。
「タクローもそう言っているしね。ということで、50点ね」
「高卒3年目だけど厳しいね」
「ドラ1だし、それくらいの期待をしていて、それくらいの答えを求められる素材だからね」
「期待の高さ故!」
ドラフトでは粟飯原や林なども獲得し、森のライバルも増えている。
森だけじゃないぞという、メッセージでもあろう。
「ということで、そろそろ本気で勝負の年だからね!」
「本人も分かっていると思うけれど、結果が欲しいところ」
ファンの期待に応えてほしいですね。