「新外国人選手獲得のニュースが出たわね!」
記事を見た結乃が言う。
「新たな補強だね!」
理衣も力強く言う。
獲得したのはウェンデルケン投手。
メジャー経験もある中継ぎ投手で、チームとしても当然、中継ぎを期待しての獲得だろう。
「康晃が残留したとはいえ、伊勢、エスコバーは投げすぎだしね」
「入江投手も2022年が実質1年目みたいなものだし、中継ぎ投手は過酷だし、良い投手が沢山いるにこしたことはないよね!」
「直球、チェンジアップ、スライダーといっところがメインなのかしら?」
「右の本格派、という感じだね」
「ぱっと動画を見ただけだけど、直球はやっぱり動くタイプかしら? 制球も悪くなさそうだけど」
「まとめ動画は良いところを出すからね。でも、期待はできそうだよね」
「うまいこと日本のマウンド、ボールにアジャストして欲しいわね」
「出来高含めると305万ドル(約4億2500万円)って相当だよね!」
それほどチームとしては期待しているということか。
康晃も残留で、ちょっと財政面が心配にもなるけれど・・・
「そしてもう一つ、ガゼルマンの残留も確定したわね!」
「登板数は少なかったけれど、先発で好投してくれたもんね!」
「あれをみたら、もう一年見てみたいとは思うわよね。中日以外の球団にどうなの、ってのはあるけれど、大崩れはしなさそうだし」
「先発ローテに入ってきてくれると頼もしいね!」
あとは、クリスキーとロメロがどうなるか、だろうか。
「先発でガゼルマンを残すなら、ロメロはリリースかしらね」
「2022年は安定しなかったもんね」
「期待したんだけどね。安ければ残って、ガゼルマンと競わせてってのもアリかもだけれど、それはやらなさそうよね」
「そしてクリスキー投手は? 故障があったけれど、日本野球にあってきて結果も出てきていたからね」
「金額次第かしら? ウェンデルケンと中継ぎを競わせてもいい気はするけれどね」
「ただ、金額的にはウェンデルケン投手がね。これでもう予算を使い切った気もするしね・・・」
ただ、やはりまだどうなるか分からない。
クリスキーは適正もありそうだったし、故障しないように中継ぎ全体でローテをできるならそれもアリとは思えるが。
「ちなみに野手は補強しないのかしらね」
「ソト選手、オースティン選手がいるけれど」
「オースティンはいつ出られるか分からないし、ソトも年齢があがってきたしね。若くて将来性のある外国人野手とかいればねー」
「なかなかそううまくはいかないかもね」
ローズのように20代半ばくらいで安い値段でこちらに来て、日本野球に慣れて1~2年で活躍してくれたら、なんて思うのだが。
「いずれにしてもウェンデルケン、ガゼルマン、2023年よろしくね!」
「頼りにしています!」