2022年振り返り #32 一軍出場は一試合のみ。伸び悩む若手捕手陣 益子京右
「益子ね」
結乃がうなずきつつ言う。
「一軍の壁は厚いです」
理衣も口調は軽くない。
一軍の成績はこちら。
#32 益子京右
出場試合 : 1
打数 : 1
打率 :.000
出塁率 :.500
安打数 : 0
HR : 0
打点 : 0
得点 : 0
盗塁 : 0
OPS :.500
「まー、一軍出場は1試合だけだからね」
「これでは評価のしようもないね」
「2軍ではそれなりに試合に出場しているけれど、まだまだって感じよね」
「捕手というのもあるけれどね」
とはいえ、2軍の打撃成績でも東妻より下回っており、難しいところ。
「捕手だから守備が優先ってのはあるけれど。。。難しいけれど50点くらいにしておきましょうか」
「うーん、適正かどうかも判断が難しいね」
「一軍に一試合は出たけれど、本島ならもう少し上を脅かしたいところよね」
「一軍の壁は厚かったね」
2023年は、チャンスでもあり、危機でもある。
「一軍を見れば嶺井が抜けたわけで、伊藤光も怪我がちでチャンスはあるわよね」
「逆に、ここでチャンスを掴まないとね」
「まずは一軍の第三捕手、そして怪我人とか出ればサブの位置にいけるように」
「そうしないと、ドラ1の松尾選手が入ってきたもんね」
「若手捕手としては、ここは気にしないといけないところよ」
ドラフト上位で捕手を取るということは、それだけ期待されているということ。
そして、若手捕手陣が期待通りに育っていないというチームからのメッセージでもあろう。
山本、益子、東妻、といったところが一軍を脅かすくらいに思われていれば、ドラフト上位で捕手を指名することもなかった気がする。
「捕手は育成でも上甲を獲得したからね」
「益子選手も本当に、一軍に何かしら傷あとを残さないとね」
「捕手だからそう簡単に首を切られることはないはずだけど、それだと2軍に定着しちゃうからね」
「なんとか、ステップアップしたいところです!」
まずは山本に勝たねばどうしようもない。
一軍で待っているぜ!