2022年振り返り #46 復活したベテラン左腕リリーバー 田中健二朗
「TJ手術から復帰した健二朗ね」
結乃が腕を組みながら言う。
「実質、2022年が復活の年、という感じだね」
理衣が拳を握りしめながら言う。
#46 田中健二朗
出場試合 : 47
投球回数 : 37.2
防御率 : 2.63
勝利 : 3
敗戦 : 0
ホールド : 13
セーブ : 0
被打率 : .231
WHIP : 1.19
奪三振 : 25
失点 : 14
「シーズン序盤はとにかく頼りになったわね」
「ランナーがいる場面とか、困ったときにとにかく頼ったよね」
「リードしている場面でもビハインドの場面でも、どこでも投げて結果を出してくれて」
「場数も踏んできているもんね」
ただ、それで登板数がかさんだこともあったのか。
足を痛めて登録抹消になってしまった。
「左腕の中継ぎがエスコバーだけだったから、厳しくなったわよね」
「砂田選手も今季はイマイチだったからね」
「そう考えると、はやく若手でイキのいい左腕中継ぎが出てきて欲しいわね」
「それまでは頑張ってもらわないとね」
もちろん、簡単に後輩に道を譲るつもりはないだろうが。
「でも、手術をして投球内容も変わった感じよね」
「直球が速くなったよね!」
「140キロくらいだったのが、145キロくらい出ていたわよね」
「変化球も、あのカーブが少なくなった?」
手術をしたことで、投げる感覚が変わったと本人も言っていた。
今までと同じような形でカーブといった変化球も投げられなくなったとか。
「でも、それは変化でもあるし、それを受け入れて新たな投球を作り上げての結果でしょうね」
「さすがだね!」
「ということで、離脱があったとはいえ登板数も多いし、75点くらいはいけるわね」
「育成になったけれど、見事に復活上昇線だね!」
2023年もやはり中継ぎ左腕として期待される。
「前述したように、左腕の中継ぎが不足しているからね」
「石川投手とかもまだ経験不足だしね」
「便利屋的な立場での起用が多くなると思うけれど、重要なところだから頑張って欲しいわね」
「2023年も頼りにします!」
あのふてぶてしい顔つきで、お願いします。