2022年振り返り #92 ついに支配下登録。一軍登板は未達成もこれからが勝負! 宮城滝太
「支配下登録された宮城ね」
結乃がうなずきながら言う。
「まずは第一歩、おめでとうございます!」
理衣が拍手する。
これでプロの第一歩。ここから。
とはいえまだ1軍登板はないので、2軍の成績。
#92 宮城滝太
出場試合 : 27
投球回数 : 32.2
防御率 : 2.48
勝利 : 2
敗戦 : 0
ホールド : 0
セーブ : 1
奪三振 : 41
失点 : 9
「もともと先発やっていたはずだけど、登板数増えて、中継ぎになったのかしら?」
「チームの事情かな?」
「ファームの試合をそこまで追っていないのよね・・・」
「それでも登板数が多いのは期待のあらわれ?」
数字的にも、防御率も良いし、奪三振も高い。
四球が多いので、そこは改善してもらいたいところ。
「支配下登録はめでたいので、60点をあげましょう」
「次は一軍登板だね!」
「2022年は、実力はもちろんだけど、シーズン後半の過密日程を見据えて支配下登録しておいた、というのもあったかもだからね」
「残念ながら一軍登板はならなかったけれど」
前から二軍では数字は残しており、期待はしていた。
ただ、一軍でみてみたいから支配下登録した、というところまでではなかったのかもしれない。
「それでもチャンスをえられたのは確かだからね」
「キャンプでも、一軍メンバーに選ばれたんだよね?」
「そうそう、それも期待のあらわれよね。ここでアピールしたい!」
「良いものを見せてほしいね」
宮城としてはついに巡ってきたチャンス。
育成契約だっただけに、少ないチャンスをものにできるかどうか。
「まずは、どういう投手で、どういう投球ができるのかをきっちり見せられると良いわね」
「使いたい! と思わせてくれるのがね」
「個人的に期待しているんだから、何しろ嘉手納出身だしね!」
「毎回、言っているね」
今年のキャンプでは嘉手納は使えないが、宜野湾にいるならば関係ない。
是非、これぞというものを見せて一軍に食い込んでもらいたい。