2022年振り返り #102 怪我もあって登板すくなく。愛されキャラで終わるなよ 加藤大
「育成の加藤ね」
結乃がクールに言う。
「可愛いタイプです!」
理衣が微笑みながら言う。
2軍の成績はこちら。
#102 加藤 大
出場試合 : 3
投球回数 : 3.0
防御率 : 9.00
勝利 : 0
敗戦 : 1
ホールド : 0
セーブ : 0
奪三振 : 3
失点 : 3
「怪我にないたわね」
「悔しい一年でした」
「神奈川フューチャードリームスに派遣されたんだけど、そっちでも登板なかったのよね」
「うーん、なんともいえないところだね」
愛されるタイプの選手。
昔からベイスターズのファンであり、ファンのために選手寮「青星寮」での食事をツイートしたりもしている。
「とはいえ、本職は野球の方だからね」
「投げられないと、なんとも評価されないもんね」
「高卒とはいえ、育成だし、もう育成3年目に入るし、次で首脳陣の目に留まるようなものがないと危険よ!」
「本人もわかっているとは思うけれどね」
2022年のドラフトで育成を多く指名し、育成にも力を入れ始めているともいえるチーム。
だからといって資金は必要なわけで、無尽蔵に抱えられるような球団ではない。
「とにかく、怪我を治して万全の状態でまずは二軍の試合で投げないとね」
「そこで、これは! というのを少しでも見せられればね」
「キャラクター的には良いんだから、実力が付けばね」
「笑顔が可愛いです!」
もう、それ以上はない。
とにかく試合に出てこそ。
頑張れ、加藤。