「オープン戦も終わったし、軽く振り返ってみましょうか」
結乃が顎に手を添えて言う。
「開幕まで時間があるから、記事のネタにちょうどいいね!」
理衣が身もふたもないことを言う。
まあ、それはそれとして2024年のオープン戦は以下のような結果となった。
勝敗;7勝6敗5分(6位)
得点:61(2位)
失点:42(1位)
打率:.270(1位)
本塁打:12(2位)
盗塁:24(1位)
防御率:2.26(2位)
失策:10(7位)
「こんな感じね!」
「全体を通してみると良い感じだよね」
「勝敗はともかく、打率が1位で防御率が2位と、投打とも良い結果が出ているしね」
「そして何より盗塁が24と12球団で断トツ1位!」
「オープン戦とはいえ信じられないわね」
「石上選手が5つとトップ。他の選手も頑張ってます」
「しかし、これだけの投打の成績で順位が6位ってのは、それはイマイチで課題でもあるんだけどね」
大量得点で勝った試合。
接戦で負けた試合。
リリーフが打たれて負けた試合。
ある意味、弱いチームの勝敗ともいえる。
「とはいえ、オープン戦だから試しでの起用とか、実際のシーズン中にはしないような選手起用や采配もあるからね」
「そういう意味では、他のチームで数字が悪いとしても、それを鵜呑みにもできないね」
「そりゃそうよ、オープン戦好調で、シーズンは酷いことだって経験しているしね!」
「DeNA初年度とかね・・・」
そしてそんな中でもやはり度会の活躍。
「打率、出塁率、安打数、長打率、OPSの、なんと5冠ですって!」
「いやー、凄いね!」
「超打率でも1位ってのが意外だったけれど」
「そうだね、でもOPSが1.0こえてないんだね」
「短打が多かった気がするしね。だから長打率の1位が意外だったんだけど」
「これは期待しちゃうよね~」
もちろん、オープン戦の結果を踏まえてシーズンでは攻められるだろうから、簡単にはいかない。
でも、以前のシリアコとは打撃技術が違うから、シーズンでも同様に活躍できるのではという期待を抱くのも確か。
「石上も3割維持して終わったし、スタメンどうなるかしらね」
「いやー、どきどきするね!」
投手陣も、全般的には期待していた投手は期待通りの結果を出してくれたと思う。
イマイチ結果を出せなかった選手は、2軍で成績を残して1軍を虎視眈々と狙ってほしい。
「いずれにしても、満足いくオープン戦だったわ」
「あとはシーズンでどうなるか!」