「さて、交流戦も終わってリーグ戦再開に向けてチームも動き出したわね」
結乃が偉そうに言う。
「交流戦の勢いをいかしたいね」
理衣も気合を入れる。
しかし交流戦の最終週はDHがあり、それを起用できたことも大きいだろう。
具体的には筒香、オースティン、佐野の3人のうち1人をDHにできたこと。
DHのないセリーグのリーグ戦ではそうはいかないだろう。
「さすがに筒香、佐野を両翼に同時起用は守備もやばいし、そこまでして起用したい打撃成績でもないし」
「さらに度会選手が好調だからね」
「そうね、度会がいなければまだありえたかもしれないけれど」
「センターの負担が大きくなるしね」
度会センターでは外野が崩壊するだろうからまずやらないだろう。
やったらビビる。
「となると、現実的にはこんな感じかしら?」
「オーダーだね」
1.桑原/梶原(センター)
2.度会(ライト)
3.オースティン(ファースト)
4.牧(セカンド)
5.宮崎(サード)
6.筒香/佐野(レフト)
7.山本(キャッチャー)
8.森(ショート)
「時には、もしかしたらオースティン休養で佐野がファーストに入る可能性もあるかもね」
「その3人で回す感じ?」
「もしくは宮崎休養でサード筒香ね」
「確かに、それもあるかもね」
筒香を内野にするならファーストよりはサードだろう。
ファーストの守備はあまり上手くないイメージだ。
「蛯名が故障で本人も辛いでしょうけれど、桑原の調子があがってきたからね」
「気温があがってきて夏男の本領発揮でしょうか」
「とにかくうまい事まわしてほしいわね」
「そこは首脳陣に期待したいです」
故障あがりの宮崎、故障がちのオースティン、キャンプを実施しておらず途上参加の筒香。
この三人を交互に使いながら、というのを基本にするのが良いと思うが。
「いずれにしても鈍足の大砲だけじゃどうしようもないから、1、2番、そして森といった下位打線からの上位打線、その辺が重要だから」
「塁に出てかき回して欲しいね!」
機能する線にしてほしいですね。