2024年7月4日 ヤクルト戦
結果:横浜3-0ヤクルト
敢闘選手賞:平良
「この試合は平良に限るわね!」
結乃が満足そうにうなずいて言う。
「プロ初完封、おめでとうございます!」
理衣が拍手して祝う。
ブルペン陣が連日の大量登板で苦しい中、一人で9回まで投げ切ってくれただけでなく完封である。
これは本当にありがたい。
「結構、序盤は怪しい感じもあったけれど、相手の攻撃や味方の守備に助けられた感じね」
「走塁死に盗塁死が何回もあったもんね」
「守備ではこの日、レフト関根がうまくはまった感じだったわね」
「再三、良いプレイで助けてくれたよね」
「平良の投球が良いから守りのリズムも良くなるのかもね」
「無四球だしね!」
やはり制球力が良い。
それに加えて球に力強さもある。
三振こそ多くはないが、きっちり打たせて取っている。
これで故障がちなのさえなければ本当に頼りになる。
「でもここから後半には期待しているからね!」
「本人もそう言っていたしね」
打線はヤフーレを打ちあぐんではいたが、どうにか3点をもぎとった。
「チャンスは多くなかったけれど、この試合は少ないチャンスで点を取ったわね」
「先制点は無死1、3塁で内野ゴロでまず1点」
「無得点で終わるのが最悪だからね、打線も下位だしまずはこれでOKよ」
「そして待望の追加点は6回、2死から連続2ベース!」
「今季は二塁打を沢山打っているのが良いわよね」
2点は取ったがさすがにこれだけでは厳しい。
投手がかわった8回、駄目押しの1点をもぎとった。
「まあ、1点とったあとのなお1死1、3塁で宮崎が併殺に終わったのが残念だけど」
「こういう時もあります」
それでも3点目は大きかった。
最終回、2死1、3塁のピンチを迎えたが最後まで平良に投げさせて見事に勝利した。
「村上まで回ったらどうなるか、って風にもなるし、最後は力の入ったストレートで見事に三振!」
「良かったねー」
「なんか横浜でのカード勝ち越しとか久しぶりに見た気がするわー」
「ホームの勝率が酷かったもんね」
今後はホームで勝ちを積み重ねて欲しい。
「そして次は甲子園で阪神戦。アジャストして好調のジャクソンと、やっぱり好調のビーズリーか」
「やっぱりロースコアの厳しい戦いになりそうだね」
「ブルペン勝負はやっぱり厳しいから、リードしてなんとかジャクソンに長い回を投げてもらいたいわね」 「今の状態ならいけるでしょう!」
一つずつ積み重ねていきましょう。