2024年振り返り #5 一軍でも貴重な経験を積みますます楽しみな存在に! 松尾 汐恩
「松尾も一軍の出場を増やしたわね」
結乃が後方腕組みで言う。
「出番が限られるのが勿体ないね」
理衣が悔しそうに言う。
高卒二年目、そのポテンシャルはまだまだ底が分からない。
#5 松尾 汐恩
出場試合 : 27
打数 : 38
打率 :.211
出塁率 :.250
安打数 : 8
HR : 0
打点 : 1
得点 : 3
盗塁 : 0
OPS :.539
「一軍の成績ではまだまだ評価できる状況じゃないけれど、楽しみなことにかわりはないわね」
「ホント、捕手でどうしても出番が限られるのが悔しいね」
「それでも出場した試合でそれなりにみせてくれるのよね」
「将来が楽しみです!」
日本シリーズでいきなりヒットを放ったり。
マスクをかぶってホークス打線を無失点に抑え込んだり。
そういったところで結果を出したのはたいしたもの。
「本当にね、二軍でも3割をこえる打率を残しているからね」
「高卒2年目だもんね、本当に打撃面は楽しみしかないね」
「祐大とあわせて二人、打てる捕手が出来ると大きいわよね」
「守備面はどうしても経験的にまだ課題も多いだろうけれど、数年後に山本選手と二人体制になったらかなりのもだね」
どちらがスタメンマスクでも劣らない状況を作ることができるのではないか。
「捕手は激務だから、山本と二人は体勢になることは決して悪い事じゃないと思うけどね」
「まあ、それぞれメイン捕手になりたいという思いはあるだろうけれどね」
「そこは実力で勝ち取るしかないわ。プロなんだし、優れた方が多く起用されるのは世の常よ」
「どちらも見たいのに!」
とはいえ、松尾はまだ可能性の状態。
ここから捕手としてどれだけ伸びてくるか、であろう。
「打撃は間違いなく通用しそうだからね。いやー、楽しみしかないわ。本当、今のところドラ1で正解と思わせてくれる成長曲線よね」
「サードも守らせたら、なんて声も出るくらいだもんね」
「どっちも中途半端、なんてことになりそうだし、捕手として経験を積むで良いとは思うけれど」
「本人にそういう希望があるならともかく、ね」
「一軍出場はまだ少ないから、65点くらいで。あくまで一軍で活躍しての点数だからね」
「プロだもんね」
2025年は更なる一軍での出場増を願いたいですね。