「 小説 」 一覧

  　２０１６年１０月１０日   　ＣＳファーストステージ第３戦   　気のせいかもしれないが、１戦目、２戦目よりもファンのボルテージは上がっているように感じられた。それ ...

  　２０１１年９月   　新しい仕事に苦しんでいた。 　ここ数年で昇格し、いわゆる“管理職”という責任のある立場になっていたが、そのためか今まで上司のフォローがあったものがなくな ...

  　２００６年は苦難の年だった。 　なんといっても「二段モーション」の禁止。これの影響をもろに受けたのが横浜のエース、三浦大輔だった。 　投球フォームを一からまた作り直すという目にあっても ...

  　ベイスターズファンがスタンディングオベーションで迎え入れる。 「よくやったぞ、井納―っ！！」 「ありがとう、井納！」 　吠えるようなファンの声援を聞きながら、巡もまた惜しみない拍手を井 ...

  　２００２年、２００３年、２００４年の３年連続最下位から、２００５年は牛島新監督のもとで３位に入った。 　Ａクラス。優勝には遠く、また成績自体も負け越してはいたが、それでもやはり心地よい ...

  「凄い、本当に凄い」 　三塁側内野席を確保できたとはいえビジター用応援席ではなかった。普段の東京ドームであれば、三塁側といえどもビジター用応援席以外ではやはりジャイアンツファンの姿が多く ...

  「久しぶりだってのに酷い試合でしたね、神門さん」 「全くだな」 　横浜スタジアムでの試合観戦後、永江と近くの店に入って乾杯し、試合についての感想を述べあう。 　永江が最初に言った通り、試 ...

  　２００２年 「はぁっ！？　なんだよ、この成績はっ」 　思わずそう叫びたくなるような数字を見て、巡はため息をついた。 　ネットで見る横浜のチーム成績、その勝率は五月時点でなんと三割を切っ ...

  　遠藤が去ってチームがホエールズからベイスターズに変わるが、弱さは変わらなかった。 　巡も高校へと進学し、昔と同様に野球好きの新たな友人を得てより一層、深くはまっていくことになる。 　単 ...

  　もともと神門巡は野球にさほど熱を持っていたわけではない。子供らしく、小学生の頃はゴムボールとプラスチック製のバットで野球をして遊んではいたが、少年野球チームに入るほどではなかった。 　 ...