2019年振り返り #94 一軍で好投もあり、次は定着を目指したい 笠井崇正
「一年目の2登板から、順調にステップアップしたわね笠井!」
結乃が褒める。
「良い投球も見せてくれたしね!」
理衣も嬉しそうに言う。
支配下に登録され。
登板数を増やし。
まずまずの伸びを見せている笠井である。
#94 笠井 崇正
当番試合 : 16
投球回数 : 22 1/3
防御率 :4.03
勝利 : 0
敗北 : 0
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 18
「一軍だと、なんといっても濱口がすぐに降板した後を引き継いでの好投が光ったわよね!」
「勝利投手にはなれなかったけれど、ヒーローインタビューに呼ばれたしね」
「あれは嬉しかったわよね」
ちゃんと見ていてくれていた、ということである。
「大卒、育成出身ということで余裕が決してあるわけじゃないけれど、アピールはできているわよね」
「まずはビハインドとかで実績を出して、だね」
「そのためには、WHIPをもう少し良くしたいわよね」
2019年は1.66というWHIPだった。
「次に目指すは、勝利、ホールド、そういう数字を残したいね」
「そうね、まだ敗戦も何もついていないからね。現実的にはホールドを目指しましょう!」
そのためには一軍に入り、ビハインドなどで実績を積み重ねることである。
「中継ぎは重労働だからね、チャンスはあると思うわよ」
「キャンプでも一軍だしね」
「期待されているってことよ!」
「あ、点数は」
「そうねぇ。65点といったところで」
「及第点よりちょっと上、ってことだね」
「次のハードルはまた高くなるからね。生き残るために、もっとこう、ガツガツいっても良いと思うのよ!」
「物静かで優しい感じだもんね」
「プロで生き残るにはしたたかさも!」
キャンプでもあまり喋らず、もくもくと練習をしている感じ。
人のよさは十分に感じられるが、アピールも重要である。
「一軍への生き残りをかけて、気合を入れなさい!」
「育成から主力へのパターンは多くないだけに、頑張ってほしいね」
国吉、砂田に続くことができるか?
それは全て、笠井自身にかかっている。