2024年5月31日 日ハム戦
結果:横浜4-3日ハム
敢闘選手賞:森敬斗、オースティン、梶原、ウィック
「いやー、8回の失点で負けたと思ったわ」
結乃が肩をすくめていう。
「執念の勝利。もしかして今季、延長戦初勝利?」
理衣が笑顔で言う。
楽天に連敗して嫌な感じでやってきた北海道。
エースの東で負けるわけにはいかないが、案の定、打線はなかなか援護できず。
東も日ハムは苦手な相手だが、それでも6回2失点と最低限の投球はしてくれた。
「打線は、スタメン起用された梶原が頑張ったわね!」
「2回には先制の3塁打、そして10回には勝ち越しのホームを踏むヒット!」
「残りの打席は三振と、相変わらずコンタクト率が低いけれど、それでもパンチ力があって足もあるから魅力よね」
「こういうチャンスを掴めると良いね」
そして4回には筒香にHRが出て2-0とリードするも、その後、東も2本のHRを打たれて同点に。
「そこから粘りたいところだけれど、8回に康晃がボークと自身のエラーから失点と一人相撲よ!」
「あれはでも審判の判定もなかなか厳しい気もしたけれど」
「まあ、その後も続く無死2塁を無得点で切り抜けられたから、最後に繋がったんだけど」
「あそこで切れずに踏ん張りました!」
とはいえ今季の(今季も?)ベイスターズは終盤の得点力は弱く、追いついて追い越しとか殆どない。
「そんな中、9回にオースティンが起死回生の一発!」
「やっぱりオースティン選手はこれが魅力だよね!」
「右打者で、あの打球をライトにあれだけ飛ばせるのはさすがよね」
「これで試合は振り出しです!」
しかし今季、延長戦で勝利のないベイスターズ。
それでも執念を見せ、9回から森原を投入する投手リレーに。
「定石として、表が攻撃の場合は勝ちこしてからストッパーを投入するのがセオリーだけど」
「でも1点でも取られたら負けだから、一番信頼がおける投手から出すというのも一つの考えだよね」
「勝ちこしたらその時点で残っている良い投手を出す、ってやつよね」
「それがこの試合はハマりました!」
9回の裏、森原がわずか4球で終えてテンポよく10回の攻撃に。
「そして1死から梶原が出塁したあと、アウトを献上してもランナーを2塁に! まあ、打率0割の柴田だしね」
「蛯名選手が死球のあと、森選手がついに勝ち越しタイムリー!」
「チャンスで森が打てると思わなかったけれど、うまくあわせてセンター前に!」
「ランナーも足の速い梶原選手でよかった!」
そして勝ち越した後の肝心の投手をどうするかと思ったら、昇格したばかりのウィック。
先頭をいきなり出塁させて厳しいかとも思われたが、後続をきっちり切って初セーブ!
「いやー、こんな試合もできるとはね」
「審判のストライクゾーンとか色々と苦しかったけれど、勝ちました!」
これで交流戦、タイに戻した。
2戦目はこれまた難敵の加藤。
それでも、カード勝ち越しましょう!