2024年10月17日 巨人戦
結果：横浜２－１巨人
敢闘選手賞：大貫、森、オースティン
「いやー、まさか菅野にも勝つとはね」
結乃が腕を組んで唸るように言う。
「これで連勝、２勝１敗と勝ちこしです！」
理衣が拍手する。
今シーズン、見事に復活した菅野。
この試合も多くの得点が見込めない中、接戦を見事に勝ちきった。
「やっぱり先発、大貫が７回途中まで１失点と見事に試合を作ったわね」
「シーズン最後からＣＳにようやく出て来てくれたね」
「本当、シーズン中からこの投球でいてくれたらね」
「それを言っても仕方ないので、ここで好投をしてくれたことを喜びましょう！」
そして大貫が粘っている間に打者がしぶとく点を取る。
「まずは５回、宮崎が２塁打のあと、桑原がきっちり送って打席に森！」
「菅野投手から先制のタイムリー！」
「いやー、まさか森が先制タイムリーを放つとは誰も想像していなかったでしょ」
「攻守に躍動しています！」
初戦は２つの送りバントで得点を演出。
この日は自らタイムリー。
守備でも集中し、非常に良い働きをしている。
「その後、同点に追いつかれ後はこの人、オースティン！」
「ＨＲは正義！ 勝ち越しのホームランです！」
「結果が出ていなかったとはいえ、状態が悪いって感じでもないもんね」
「いやー、こういうところで打ってくれれば良いのです！」
この日は併殺が５つとなかなかに酷かったが、ＣＳともなれば勝てばよし。
「継投も、この日は森原が９回をきっちり三者凡退に抑えてくれたしね」
「心配していただけに一安心だね」
「でも無理はさせたくないから、連投とか避けたいわね」
「坂本投手、伊勢投手は連投になっちゃったね」
左腕がいないだけに坂本にかかる負担が大きくなる。
他にかわりがいるわけでもなく、苦しいところ。
「これで２勝１敗だけど、ここからが本当の勝負よ！」
「先発投手が苦しいことにかわりはないもんね」
「吉野、ジャクソン、濱口（ブルペンデー？）、ケイ（中４日）だからね（予想）」
「むしろ、２連勝してようやくイーブンみたいな感じもあるね」
東がいればまた違ったのだが、この先の先発を考えればジャクソンの試合で勝利することが大前提で、残りの３試合で１勝が必要。
巨人はまだグリフィン、山崎、井上と先発は豊富で、最終戦には戸郷が中４日でやってくるはず。
決して、優位にたっているはいえないのだ。
「３戦目は吉野だしね。好投してくたりもするけれど、何とも言い切れないからね」
「やっぱり援護が欲しいよね」
「でもグリフィンもあまり打ってないしね、さて、どうなるか」
「早い継投も考えているだろうね」
短期決戦、１試合でガラリと流れも変わる。
３戦目の吉野の出来次第では、一気に巨人にいくことだってあり得るのだ。
「いくなら相手に流れを渡さず一気にいかないとね！」
「３戦目も全力応援です！」
この日もまた伊藤光が肉離れで離脱してと、負傷者は増える一方だが。
やるしかありません。
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