2018年7月17日(火) vs ヤクルトスワローズ
結果:横浜0-6ヤクルト
敢闘選手賞:なし
「見所なし!!」
一言で済ませられるような試合だったか。
結乃は厳しい表情で試合結果の表示された画面を見つめている。
「情けない、不甲斐ない! 打てない投手は毎度打てない、もう少しどうにかならないのかしら、ならないからこうなっているのよね!」
「一人で結論付けた・・・・」
どう反応したら良いか分からず、そして自身も落ち込んでいる理衣の声は小さい。
ブキャナンが相手という時点で楽観などまるでできなかったが、案の定、散発5安打の完封負けである。
「打てなさすぎるわね。筒香も宮崎も駄目だし、打てるのがようやく好調になってきた桑原と、あとソトか」
「ロペス選手がいないのがここまで響くとはね」
「それも問題よ。ロペスがいないから打てませんじゃ、他の選手はなんなのよ!」
もちろん、それだけが原因ではないのだろうが、そう思えても仕方ない結果である。
「あとは色々と考えているんだろうけど、試合ごとにスタメン、打順変えるのどうにかならないのかしら。そうしないと駄目なの? 梶谷とか、上げて1試合ヒットがないからって佐野より落ちるとでもいうのかしら?」
「佐野選手も頑張っているけれど・・・・」
「プロは結果でしょ。スタメン起用で好結果出したの見たこと無いわよ?」
試合に勝てないとファンの、結乃の言葉も厳しいものになっていく。
「今日は打線がどうしようもない結果だったけど、濱口も初回3失点じゃねえ、いくらその後抑えても」
「踏ん張りはしたけれど、初勝利は遠いね・・・・」
「どうしよう、この試合だと他に言うことがないわ!」
両手を広げて嘆く結乃。
残念ながらフォローできない理衣。
「あ・・・・ほら、光さんが今日もヒットを打ったということで」
「それだけかい、プラスに感じられるのは・・・・」
肩を落とす結乃。
「ええい、それでも試合はやってくる! 三戦目の原も打てないようじゃあ、本当に駄目ね!」
「ウィーランド投手に期待しよう!」
「打つ方は良いから本職のピッチングで頑張って! と言いたいところだけど、打線がこの調子じゃあ打撃の方でも頑張ってほしいわね・・・・そうね、ランナーがいる時だけでいいわ!」
「すごく調子が良い事言っているね・・・・」
「だって今の状態だと、ウィーランドが好投して、打撃でも貢献しないと勝てなさそうなんだもの!!」
哀しい発言だが、決して大げさと思えないところが辛い。
「筒香、あんたこのままでいいの? ロペスがいないと駄目だって言われていいの!? 奮起しなさいよ!」