2020年7月2日 巨人戦
結果:横浜3-5巨人
敢闘選手賞:-
「球審と試合しているんじゃないからね!」
堪らず結乃が言ってしまった。
「それは言わない約束よ」
理衣が抑えるように言う。
まー色々とあるし。
それでもこの3連戦はそう言いたくなることもあるわけで。
まあ、もしかしたら他の球団との対戦の時に同じようなことを思われている可能性もあるけれど。
「あそこをストライク取られたらねー」
「厳しいコースだからどちらともとれるのでは?」
「いや、逆にこっちのときはストライクもとらないじゃない!」
「そ、それは・・・・」
とまあ、球審批判はそれくらいにしておいて。
「予定通りだったんだけどね、8回にパットンが崩れちゃったわ」
「残念! でもまたやり返してくれるよ!」
「打たれる時はあるし、仕方ないわ。それまで2安打の打線がね。桜井は確かに良かったけれど、もう少し球審が」
「ほらほら、だからそれは」
「ええい、口惜しや!」
多くのファンが同じような思いを抱えたのではないだろうか。
「打線が3安打じゃあね」
「でも効率よく3得点! 最終回に2点取ったし、次につなげられるよきっと!」
と、いうことにして。
「まあ、前向きにいくわよ!」
「そうそう」
「初戦に濱口で負けた時点で3連敗は覚悟したからね、1勝2敗ならまあ良しとするわ!」
「それ、前向き?」
「だって濱口、櫻井、大貫の先発よ。これでどうしろと」
「いやいや信じようよ!」
「気を取り直して、表ローテでヤクルトに勝ちたいわね!」
「心配なのは雨だね」
「まーこればかりは仕方ないけどね。神宮の石川とか苦手なのよねー」
「それでも負けるわけにはいかない!」
「巨人を走らせないようにね!」
とりあえずしばらくは喰らいついていくしかない。