2020年11月14日 巨人戦
結果:横浜5-4巨人
敢闘選手賞:平良
「シーズンの全試合が終了したわね」
結乃が感慨深げに言う。
「大変なシーズンだったけれど、無事に終わったね」
理衣も、なんともいえない感じである。
最終戦。
菅野の前に簡単に凡打を重ね、このまま5連敗でシーズンを終了するのかと思ったが。
「まー、相手も調整試合とはいえ、勝てて終われてよかったわー」
「ホームの試合だし、ラミレス監督の最終戦でもあるしね」
「途中までは、ミスで失点、打線は早打ちの沈黙で、本当に集大成の試合がコレかと思ったけれどね」
「あのまま終わっていたら辛かったね」
節目が変わったのは、やはり菅野が交代してから。
何せ、7,8,9の3イニングで9安打なのだから。
「まー、それでも無死2,3塁で見逃し三振の柴田とか、無死2塁で進塁させられないとか、らしい攻撃も多かったけれどね」
「最後なんだし、そういうのは言うのやめたら?」
「甘いわね、最後だろうとなんだろうと、やるべきことはやらないとダメよ!」
「でも最後は2死満塁から神里選手がサヨナラ!」
「その前の宮本がよく繋いだわね」
「嶺井選手も良い打球だったけれど、好守に阻まれちゃったからね」
「しかし、平良に負けが付かなくて本当に良かったわ」
「この試合も5回1失点と好投していたしね」
「全然援護がなくて、これで4勝とか、本当に酷いわね!」
「来季はもっと援護をお願いします!」
「そしてこの試合で佐野の首位打者が決まったわ!」
「おめでとうございます! 凄いよね、本当に」
「レギュラー一年目、それも4番でキャプテン、重圧も凄かったでしょうにね」
「梶谷選手も見事な復活で、最後まで目が離せなかったね!」
「途中の離脱さえなければ、最多安打も狙えたかもだけれど、それでも十分な活躍よ!」
個々を見れば立派な活躍をした選手も、期待を裏切った選手もいる。
そして最終的にチームは4位。
これを、どうとらえて来季に活かすか。
それを、皆が考えて欲しい。
「でも、一年間無事にシーズンが過ごせて良かったわ、今年は!」
「そうだよね、開幕できるかどうかも分からなかったからね」
「来季もどうなるか分からないけれど、その状況の中で最大限の努力を!」
「ファンも同じに!」
新しいチームのスタッフもいずれ近いうちに正式発表されるだろう。
果たしてそこに、噂とは異なるサプライズがあるのか。
いずれにしても、チーム一丸となって来季に挑んでもらいたい。
いや、ファンも含めて一丸になりましょう!
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