「なんか、野球以外で話題を提供していなかった?」
結乃がセンシティブな発言をした。
「こ、ここは野球だけで!」
理衣が軌道を修正する。
ということで、野球です。
#47 砂田 毅樹
登板試合 : 17
投球回数 : 17
防御率 :2.65
勝利 : 0
敗北 : 0
セーブ : 0
ホールド : 4
奪三振 : 14
「2017、18年はフル回転していたんだけど、19年にいきなり登板数が減ったのよね」
「そ、それはほら、不振だったからで・・・・」
「何があったのかしらね?」
「不振だったからで・・・・」
実際、打たれるようになっていたのは確かだ。
砂田の武器といえばスライダー。
そのスライダーのキレが落ち、またストレートもいまいちだった、ような気がする。
「左打者にも打たれるようになっていた感じよね」
「何か変化があったのかな」
「何も変化がなかったから打たれたのかもだけどね」
その辺は素人なので分からないが、二軍で数字を残していても上がれなかったのは、コーチ陣がそう判断したのだろう。
「20年もなかなか出場機会なかったけれど、シーズン後半でようやく一軍に上がってきたわね」
「その時は良いピッチングしていたよね」
「まだまだ万全で安心、という感じではなかったけれど、でも良かったわよね」
「防御率も良いしね」
「とはいえ期待値には遠いから、45点ということで」
「うーん、仕方ないか。。。」
砂田が復調すればブルペン陣の厚みは増す。
手薄な先発に石田を戻すなども考えられるようになるかもしれない(実際にするかは別として)
「なんにせよ、二軍でくすぶっていては困る選手ではあるわよね」
「足も速いしね!」
「それは関係ないけれど、まあ、面白いわよね」
「21年は完全復調、といきたいね!」
度胸もあるし、リリーフには適しているはず。
あとは、ストレートの威力、変化球のキレがどこまで上がっているか。
再び、マウンド上での輝きを取り戻せ!