「安定の宮崎ね」
どっしりと安定した姿勢で結乃が言う。
「ぷーさん、さすがです!」
リラックマを抱えながら理衣が言う。
2019年はスランプに苦しんだ宮崎。
2020年はきっちり修正してきた。
#51 宮﨑 敏郎
出場試合 : 113
打数 : 429
打率 :.301
安打数 : 129
HR : 14
打点 : 53
盗塁 : 0
「打率も3割を達成して、さすがのところを見せてくれたわね」
「安定していたよね!」
「宮崎の凄いところは、月とかによって特に大きく変動すること無く一年間安定していることよね」
「他の人だと、突出した月とかがあるもんね」
「その分、落ちこむ月もあったりしてね。そういうのがなく3割を達成しているということよ」
「だから月間MVPがないんだね」
それが宮崎の強みであるわけで。
「そして相変わらずの三振の少なさ。20年もリーグ1だっけ」
「これで何年か連続でみたいだね」
「その三振数も年々、減っているみたいだし。まあ、20年は試合数自体が減ったというのはあるけれど」
「その分、併殺打の多さも変わらないけどね!」
「とゆーことで、80点かしらね」
「良い点なのに、渋く感じる」
「宮崎にはもっと高いところを望まないとね! 首位打者! そして打点よね」
「前の選手が打点、とっちゃうからね」
ソト、佐野。
とはいえ、やはり打点を求めないと意味がない打者である。
「打順的には5番、6番を打って、前の打者で勝負させるようなところに置きたいわよね」
「後ろに宮崎選手がいる、と思うと、相手も勝負しないといけない形にするってことだよね」
「その分、宮崎は厳しい攻めを受ける打順になるかもだけど、そこを技術でカバーしてもらわないとね」
「実際、監督がどういう打順を組むかはまだ分からないけどね」
佐野やオースティンで勝負してもらうために、宮崎を後ろの打順にする。
足もないし、この方針で良いとは個人的に思っているが、果たしてチームとしてはどう考えるか?
「チーム内でも年長者、同年齢の梶谷がFAで抜けて寂しいかもしれないけれど、引っ張ってもらいたいわよね!」
「そういうタイプじゃないかもだけど、求められていくからね」
「佐野をサポートするでも十分だから、頼むわよホントに!」
「2021年も期待しています!」
あとは噂になっている来季のFA。
さて、そればかりは今考えても仕方ないのでその時に。