2022年4月2日 ヤクルト戦
結果:横浜2-3ヤクルト
敢闘選手賞:桑原
「ああーっ、今季初のサヨナラ!」
結乃が地団太を踏む。
「負けの方だね・・・」
理衣ががっくりと項垂れる。
今季初の延長戦に突入し、そして今季初のサヨナラ負けを喫した。
「粘って追いついて延長戦にまでは持ち込んだんだけどね」
「なんとか勝ちたかったね」
「攻撃面では本当、走塁意識が変わって、相手の隙をついての得点ができるようになってね」
「1点目、関根選手の好走塁だね!」
2塁ランナーの関根、大和のヒットで3塁を回り止りかけたが、相手の送球が緩いのを見て一気にホームへ。
見事に得点となった。
「ああいう姿勢はいいわよね!」
「関根選手はいい仕事をしています!」
「ただ、ランナー出てここで打てば! ってところでは全部凡退しているのよね」
「なかなか全部うまくはいかないよね」
6回、10回の満塁機でいずれも2ゴロ。
どちらかで打てていれば・・・というところであった。
「牧もね、8回の同点タイムリーはさすが4番! だったけど、10回の勝ち越し機で打ってほしかったわー」
「全部の打席で打てるわけじゃないからねぇ」
「このところ、全般的に打撃が好調なわけじゃないからね、少ない好機をものにして得点してきたんだけど、この試合はそれができなかったわね」
「でも、チームとしては良い試合ができているのではないでしょうか?」
敗戦はしたが、先発が崩れたわけではない。
サヨナラで打たれたのも勝ちパターンではない。
その辺は、救いである。
「大貫も6回2失点と、なんとか無難にまとめたしね」
「最初の登板の悔しさを晴らしたね」
「そして何より8回、桑原のスーパープレイ!」
「あれはやられたー! って思ったよね!」
「アレがあるから、センター桑原は外せないのよね!」
多少打てなくても、中堅の守備だけで相手の得点を防げる。
打撃も、特別良くなくても四球などで出塁はしている。
「ピープルズが打たれたのはまあ、仕方ないとしましょう。中継ぎで期待していたんだけど、調整不足かしら?」
「次にやり返してくれるのを期待しましょう!」
「やっぱり、勝ちパターン以外の中継ぎが弱い課題が浮き彫りになるわね、延長だと」
「オープン戦で順調だった三上投手がいないのもきついよね」
「健二朗でも良かった気がするけれど、うーん」
「悩みどころだね」
これで1勝1敗。
なんとか勝ち越したいし、何より勝って新たな週を迎えたい。
「3戦目は坂本、今季、変わった姿を見せなさい!」
「これは期待したいです!」
さあ、またここからです!