2022年振り返り #44 率も伸ばして順調に成長! まずはファームで無双しろ 小深田 大地
「二年目が終わったのかしら? 小深田」
結乃が首を傾げながら言う。
「そのはず、かな」
理衣がうなずきながら言う。
ということで、まだ2軍での成績です。
#44 小深田 大地
出場試合 : 96
打数 : 331
打率 :.275
安打数 : 91
HR : 3
打点 : 43
得点 : 16
盗塁 : 33
「順調に成長しているようには見えるわね」
「試合数も多く、打点はチーム最多の43打点だね」
「本塁打を量産するタイプじゃないと思うから、勝負強くなって欲しいわね」
「打点をあげているのはいいよね」
目指すタイプは、自主トレも一緒に実施した吉田正尚の方向性であろう。
チームでいえば、佐野タイプ。
打率と打点を伸ばし、ホームランも二桁は打てる、そんな打者。
「この1、2年は順調にいけていると思うわよ」
「本人も、一年目は打てなかった球が打てるようになった、というようなことも言っていたしね」
「課題と目標をもって取り組んでいるように見えるわね」
「その意識でいってほしいね!」
とはいえ、安泰なんて立場はない。
求められているのはポスト宮崎のところであろうが、そこだってどうなるか分からない。
蛯名が内野に挑戦し、牧だっていずれコンバートの可能性もある。
「まずはファームで無双して数字を残し、一軍に呼ばれるようにならないとね」
「本人はそこも意識はしているみたいだね」
「足が速くない以上、率を残すのは当然、そこに長打や打点を付けていかないとね」
「それでも期待しちゃう!」
ファームでも中軸を任されているのは、チームがそこを期待し求めているから。
あとはそれに本人がどう応えられるか。
二軍では徐々に見えてきたので、更に一軍にいけるものを積み上げられるか。
「三年目は、シーズン終盤でも一軍にあがって打席に立てるといいわね」
「そこで何か爪痕を残したいよね」
「そのため、上に推薦されるくらいの成績を残さないとね」
「頑張って!」
佐野で成功したことで、小深田を4位で指名したというのもあるはず。
高卒はなかなか一軍に定着しないのが横浜だが、なんとか打者でも頑張って育ってほしい。
今の一軍だと、桑原くらいですもんね、高卒野手は。