「さて、今週は5試合の変則日程ね」
結乃が頷きながら言う。
「ローテについては考えたけどね。バウアー投手は基本、中4日でまわすみたいだね」
理衣も頷いて言う。
「まあ、バウアーには頑張ってもらいましょう。相手が戸郷だから粘り強くいきたいわね」
「打線もそう簡単に点が取れる感じでもないしね」
「新潟にバウアーが来るとか、沢山の観客がくるといいわね!」
「良い投球をみせてほしいね!」
「それはそれとて、ヤクルト戦で昇格して即登板した坂本の直球が150オーバーでびっくりしたわ」
「確かに! 威力があがっていたね!」
「前は140キロ台中盤くらいまでだったのに、何があったのかしらね」
「いや、でも良いよね、これは!」
今まではこれといった武器がなく、先発にしても中継ぎにしても中途半端だった。
それが、150キロ超が出せるなら話は違ってくる。
「左で150キロなら武器になるし、何か武器があるってのは強みよね」
「実際、あの荒れている神宮でヤクルト打線を相手に2回無失点でいったしね」
「エスコバーが不調で2軍の今、左の中継ぎがいないから、そこにはまるかどうかね」
「石川投手とともに競ってほしいね!」
もちろん、すぐに勝ちパに入れるわけではない。
まずはビハインド、もしくはリードしていても点差があるときがメインになるだろう。
「若手の先発が欲しいのも事実だけど、先発で結果が出なかったんだから、ここは切り替えるのはありよね」
「中継ぎで結果を出して、そこで成長してまた先発挑戦もあるしね」
「今まで存在感がなかったけれど、ここはチャンスだからね!」
「活かせるかどうかは本人次第です!」
さて、坂本は一皮むけるのでしょうかね?