「いよいよ今永のポスティングが承認されたわね」
結乃が落ち着いて言う。
「うーん、頑張ってと応援するしかないね!」
理衣は笑顔を浮かべる。
大リーグへの挑戦。
年齢的にも、今挑戦するしかないだろう。
「果たしてどれだけ通用するか、よね」
「ドキドキするね」
「まだ何も決まっていないんだけどね」
「それでもするものはするからね!」
直球の切れは素晴らしいものがある。
一方で、当たれば飛びやすい飛翔癖もある。
パワーのあるメジャーで、果たしてどうなるか。
不安と期待の双方が入り混じる。
「全力なら通じるでしょうけれど、先発だと長いイニング投げないといけないからね」
「賢い投手だし、その辺もあわせていくと信じましょう」
「決まれば応援するだけで、あとはチームがどうするかね」
「先発がね」
とはいえ、今永、およびバウアーのことはシーズン前から分かっていたこと。
当然、チームとしても外国人先発投手は探していることだろう。
「色々とチームも変わらなければいけないってことよ。それを楽しみにしましょう」
「球団から離れたら寂しいけれど、快く送り出しましょう!」
世界に通用する姿を見せて欲しいですね。