「さあ、今回の日本シリーズも連敗スタートなわけだけど!」
結乃がやけになったように声を張り上げる。
「2017年は3連敗、2024年は2連敗スタートだったね」
理衣が苦笑しながら言う。
しかし、前の2回と比べると2戦とも延長で敗れている。
競ってはいるが、それだけに相手の強さを思い知らされている部分もある。
「2024年は3戦目から東、ケイと控えていて、対する相手の先発を見てもいけそうな気がしたんだけど」
「今回は相手先発も強そうだもんね」
「おまけに東はシーズン後半から調子イマイチだしね」
「最低限の試合は作るんだけどね」
しかし今の状況では、なんとかチームが先制するまで粘ってほしい。
そういうエースの姿を見せてほしい。
「でもまあ、1、2戦とも相手先発相手に7回無得点だからね、攻撃陣がどうにか先制できないと勝てるもんも勝てないわよ」
「チャンスは作るけれど最後の一本が出ない、横浜らしい攻撃になっちゃってます!」
「HRで点は取っているけれど、タイムリーがほしいわよね」
「ここぞの1本だね」
「1、2戦をみて、オーダーをどうしてくるかね」
「相手先発が左腕、そしてDHということを考慮してね」
1.度会(レフト)
2.牧(セカンド)
3.佐野(ファースト)
4.筒香(サード)
5.宮崎(DH)
6.井上(ライト)
7.三森(センター)
8.成瀬(ショート)
9.古市(キャッチャー)
「普通に考えるとこんな感じ? 宮崎を4番にして左右ジグザグという可能性もあるかもだけど」
「宮崎選手の体の状態もあるよね」
「あとは打撃好調の三森を上位にもってくるようなことをするかどうかね」
「1番を三森選手にして、ずらしていく感じかな?」
「状態によっては宮崎4番で佐野、筒香とする案もあるけれど」
すなわち、こう
1.三森(センター)
2.度会(レフト)
3.牧(セカンド)
4.宮崎(DH)
5.佐野(ファースト)
6.筒香(サード)
7.井上(ライト)
8.成瀬(ショート)
9.古市(キャッチャー)
いずれにしても、先制してリードしないとキツイ。
「あとは気合と気持ちよ! 何が何でも勝つ! そういう気持ちよ!」
「泥臭くても、何が何でも点を取るっていう姿勢がね」
「そうそう、一生懸命やっているだろうけれど、もっと振り絞らないと勝てない相手よ!」
「こちらも今まで以上に応援します!」
さあ、意地を見せてほしい。