２０１９春季キャンプレポート その２
「沖縄キャンプレポート、その２ぃーーーっ！！」
ハイテンションな結乃。
「まあ、キャンプ見学はテンション上がるよね」
理衣も笑顔である。
「沖縄入りの日は午後から見学だけど、今日は朝からよ！」
朝食を済ませ、身支度を整えるとホテルの外に出る。
すると、選手達を待ち構えているファンの姿がやっぱり見られる。
かつてはホテルから出てきた選手にサインを貰うことも可能だったが、今は練習後にサインをもらうのがルールだ。
「その辺、厳しくなってきているわよね。昔の方がよかったのに」
「でもほら、松坂投手みたいなこともあるし」
「ファンのモラルに期待は出来ない、ってのが哀しいわね」
結乃と理衣は「BAY SOTRE」に立ち寄って練習メニューをもらい、内野スタンドへと移動する。
早出練習する選手を見つつ、球場入りしてくる選手達を見つめる。
「おはようございまーす！」
思い切って挨拶の声をかける結乃。
すると。
「おはようございます！」
元気に挨拶を返してくれる。
「やた、田代コーチ、挨拶してくれたわよ！」
「何ゆえに、選択が田代コーチなの結乃は････」
渋すぎるが、田代コーチ、改めてお帰りなさい！
選手達ががウォーミングアップをする姿を見るのもまた楽しい。
真面目に黙々と行っている選手、何やらふざけている選手など、性格も垣間見られる。
「普段の試合では見られない姿が見られるのが、楽しいわよね」
「イメージと違っちゃう選手とかもいるしね」
「あとは、選手を追いかけるファンを見るのも秘かに楽しかったりして」
「あはは････みんな、凄いカメラ、持っているもんね」
バズーカの様なカメラを持つ女性のなんと多いことか。特定の選手を追いかけているのか。
多目的広場に移動して投手陣のキャッチボールを間近で見る。
サブグラウンドに移動して投内連係。
この辺は場所が変わったとしても大きな変更なないようだ。当たり前だが。
「そして今回のキャンプの目玉！」
「ん、なんだっけ？」
「自転車で移動する選手よ！」
ブルペンやサブグラウンドが離れているので、室内練習場との移動では自転車を使用することができる。
その、自転車に乗る姿を間近で見るのだ！
「あーっ、エスキーが自転車に乗っている！」
「可愛いっ！！」
カメラを構えるファンに向けて、チャーミングな笑顔すら向けてくれるエスコバー。
一方でバリオスはトラブルがあったのか自転車に乗れず、結局は歩くことに。
さらに。
「あ、番長！」
「三浦さん、格好いい！」
コーチ復帰した三浦が、マイ自転車で颯爽と移動している。
「移動距離はちょっと増えたけれど、やっぱりキャンプは楽しいね！」
「なんだかんだ、選手との距離は近く感じられるしね」
「あとは、天気がこの後ももってくれると良いのだけど」
「気合でもたせるわよ！」
キャンプ見学はまだ続く！
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