2022年10月10日 阪神
結果:横浜2-3阪神
敢闘選手賞:関根
「あーっ、もう!」
結乃が悔しさに声をあげる。
「あと少しだったのにね」
理衣も悔しそうにがっかりと肩を落とす。
CS1stの3戦目、1点ビハインドの9回裏1死満塁まで攻めるが、併殺で終了した。
「まあ、色々言いたいことはあるんだけど、結局は打線よね」
「この日も2点だもんね」
「というか1点は相手の暴投だから、実質1点だからね!」
「それじゃあ厳しいよね」
投手陣はなんだかんだ3点に抑えている。
「結局、佐野、牧が仕事をできていないのよ」
「牧選手は9回もヒットを打って2安打だけど」
「そこじゃなくて、牧は3回の1死1、3塁の場面、ここでヒット一本だけで良かったのよ」
「あそこでゲッツーだったもんね」
関根の四球、楠本のヒットに相手のエラーもあって1死2、3塁。
相手の暴投と四球で1点取ってなお1死1、3塁。
相手は投手を交代して、その初球で併殺打。
「あそこで完全に流れ変わったわよ! それでもまだ次の回を0点に抑えれば流れは止められたんだけど」
「佐藤選手にHR打たれちゃったね」
「そして4回は先頭の宮崎が出塁してもソトが併殺と、完全に流れは止まったわ」
「阪神さんの中継ぎ投手の強力さだね」
「佐野も牧も結局、ランナーいるときにヒット打ててないからね」
「そうだよね、出塁してほしいんじゃなくて、返して欲しいんだよね」
この日は関根が2四球でいずれも得点圏に行ったし、楠本も打った。
1、2番の組み換えはある程度成功したのだけど、いずれも佐野、牧は打てなかった。
「そして問題の最終回ね。まー結果論なんだけど、2塁ランナーが森だったらオースティンのヒットで帰ってきたかもしれないわね」
「でもあれはライナーバックで帰塁しようとするのがセオリーだからね」
「まあ、森は1塁ランナーだったから打球見てスタート切れたのかも出、2塁にいたら同じだったかもだけどね」
「スタート切っていればホーム戻ってこれただろうからね」
「そして、1死満塁だ代打は大田じゃないのか? 問題ね」
「大田選手がこのところ不調だったからとか」
「まあね。でも1死で外野フライ打てる大田じゃないの、ってね。そして阪神戦に強いというデータもあるしサヨナラも打っているし」
「藤田選手はゴロの可能性が高いからねぇ」
「打撃の調子自体は悪くなかったんでしょうし、代打で初球ストライクから振りにいったのはいいんだけど」
「結果は最悪になっちゃったね」
「もちろん、大田の代打成功率が低いとかあったんだろうけれど、なんか消化不良よね」
「まあ、結果が出なければ、失敗したら攻められるよね」
データとか調子とかもろもろ判断したのだろうけれど。
また、外野が大田以外に残っていなかったのもあるのだろうが、短期決戦で消極的に思える。
楠本がヒットを打っていたのに、岩貞になって桑原を出してしまったのも一因になっている。
だとしても先に大田、駄目なら藤田、の順番ではないかと思ってしまう。
ただここも、3回にもう1点取れていれば話は変わったいたのだ。
「あとは濱口を5回で降ろして6回の頭から入江にしなかったことよね」
「球数的にはいけそうだったけれどね」
「でもランナー出してピンチも多かったし、6回から入江、エスキー、伊勢、康晃、でいってほしかったわ」
「伊勢投手の3連投を気にしたのかもね」
とはいえ結局、伊勢も登板している。
この辺は短期決戦の采配というより、通常の采配になってしまっていたように感じる。
2戦目の大貫の出来ならまだしも、この日の濱口はボール先行でテンポも良くなく、守りの時間ばかりが長かった。
追加点があまり期待できないのだから、6回から勝負手に出てほしかった思いはある。
その点、阪神の継投は勝負に徹していた。
「あーもう悔しいったらありゃしない!」
「それでも結果は変えられないからね、選手の皆さん、球団の皆さん、お疲れ様でした」
「来年は本当、攻撃をもっとちゃんとしなさいよ! この打力の低下というか得点力の低下は酷いわよ!?」
「疲れもあるだろうけれど、そこはまた課題ということで」
「あー悔しい!!」
「この悔しさを来季に!」
「すぐ練習しなさい!」
「いや、それはさすがに・・・」
批判はしなくても、理由は聞きたくなりますね。
とにかく、悔しい1年でした。
最下位から2位になろうと、優勝できなければ悔しいのです。
2023年こそ、開幕から完全体でシーズン優勝しましょう。