2022年振り返り #17 「黄色靭帯骨化症」からの復活を信じて！ 三嶋一輝
「難病の手術をした三嶋ね！」
結乃が元気よく言う。
「復活を待ちます！」
理衣が祈るように言う。
「黄色靭帯骨化症」という難病を抱えながら、リハビリに臨んでいる三嶋。
すくないながら、今季の数字は以下の通り。
＃１７ 三嶋一輝
出場試合 ： １３
投球回数 ： １２．２
防御率 ： ２．８４
勝利 ： ２
敗戦 ： ２
ホールド ： ５
セーブ ： １
被打率 ： ．１９５
ＷＨＩＰ ： １．１１
奪三振 ： １１
失点 ： ４
「数字自体は悪くないんだけどね」
「確かに、普通って感じだよね」
「ただそれも、昨年までの経験でなんとか抑えていたんでしょうね」
「いきなり離脱したもんね」
シーズン序盤、三嶋も山崎もイマイチだったかもしれないが、特別に悪いというわけでもなかった。
それが二軍にいって、難病が発表され、手術した。
果たして復帰できるのか？
という不安も当然ながらある。
「リハビリそのものは順調みたいだけどね」
「もうキャッチボールとかもしているしね」
「とはいえ、これからよ。一軍で通用する状態まで戻るのかどうか、よね」
「前にそういう選手がいないというのが辛いよね」
国が指定する難病だからそう簡単ではないだろう。
それでもチームは、ファンは復活を信じて待っている。
「色々な苦難、苦労を乗り越えてきた三嶋だからね、乗り越えてくれると信じるしかないわ」
「負けず嫌いだしね！」
「フィールディングも良いし、またあのフィールディングをキャンプで見せてほしいわ！」
「本当に安定しているし、ダッシュも速いしね！」
「点数をつけるのも変だけど、登板数が少ないから３０点で」
「うーん、まあ今季は点数云々って感じじゃないしね」
「でも、登板過多のリリーフ陣でやっぱり三嶋がいてくれると助かるわよね」
「ブルペンのまとめ役になって欲しいね！」
伊勢、入江と若いリリーバーが出てきただけに、ベテランで引っ張れるタイプがいると嬉しい。
「２０２３年は、まずは１軍登板を目指して、かしら？」
「本人も、一軍のリリーフの座を奪う気持ちでやっているしね」
「そこは争いだからね。復活して、またあのストレートを見せてほしいわね」
「待っています！」
２年目の地獄から這い上がってきたのだ。
今回も戻ってくると信じるよ！
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