2023年10月14日 広島戦
結果:横浜2-3広島/span>
敢闘選手賞:東
「はぁ」
結乃が呆れたようなため息を吐き出す。
「悔しいね」
理衣が歯噛みする。
先制するも、追いつかれて延長に入り、サヨナラ負け。
今シーズン、何度も見たような試合である。
「CSに入っても、相変わらず酷い試合を見せてくれるわね! ていうか、2死でランナー3塁で前進守備の意味ある? 打者に応じた守備位置にしなさいよ」
「うーん、言葉に困ります」
「12安打しても、結局はホームランの2点だけ。チャンスをいくら作っても点が取れないと」
「相手は犠牲フライにスクイズと、少ないチャンスできっちり点を取るもんね」
横浜にできない点の取り方をする広島。
ヒットを打てなくても点を取る。
「延長11回はお互いに無視2塁のチャンスを得て、そこからの攻撃も大きな差ね」
「言葉に困ります」
チャンスで蛯名。
打てる気がしない。
「ホント―に、うちの若手でこれはっていうのが出てこないのが悲しいわ」
「この短期決戦でそう簡単に結果も出せないよね」
「もっている人は、こういうところでヒーローになるもんよ」
「誰か出てきてー!」
あれだけチャンスを逃し続ければ流れも相手にいくってもの。
投手陣は頑張ったけれど、打線の酷さはシーズン終盤から改善されていないということ。
「とりあえず2戦目、今永に完投してもらうしかないわね」
「残り連勝しましょう!」
「気楽に言うわよね」
「まあまあ、挑戦者!」
あとは、明らかに調子のよくない桑原を2番に入れて打線を分断。
牧を4番にこだわるから、どうしても調子の悪い誰かが1番~3番に入る。
打撃の調子のよい人を前に集中させて欲しい。
多分、やらないだろうけど。
しかし、この初戦の試合を見ていると、勝てる気がしないのだが。
さてさて、どうなることやら。