2024年4月24日 阪神戦
結果：横浜３－５阪神
敢闘選手賞：山本
「なんかもう驚かんわー」
結乃が諦めたように言う。
「うう……」
理衣が悲しそうに呻く。
２点リードしての９回表。
登板した山崎が１死もとれずに押し出しで失点して降板。
とんでもない状況で引き継いだ徳山も止めることは出来ず４失点で逆転負け。
「雨の中９回まで試合を強行してこれじゃあね」
「７回になんとか逆転したんだけどね」
「あのまま伊藤にノーノーで完封されていた方がすんなりよね」
「いやいや、それは駄目でしょ！」
しかしこの日も山本。
なんと頼りになることか。
「山崎は論外というか、ハマスタの阪神戦のセーブシチュエーションで康晃とか、しかも雨天て、嫌な雰囲気あるわよね」
「酷い言いよう・・・」
「一応、昨年の阪神戦は抑えていたみたいなんだけど、その前のイメージが強いわよね」
「確かに、それはあるよねぇ」
８回に伊勢、９回に森原では駄目だったのか、というのは結果論か。
「まあ、他の投手が踏ん張っているから言い訳は難しいけれど、それでもこの日はそれ以上に試合を強行したのがおかしいけどね」
「確かにね」
「イベント試合だからってアホじゃないのかしら。選手やファンのことを考えて欲しいわよねー」
「ちょ、ちょっと言い過ぎでは？」
「いいのよ、もう！」
とりあえず怪我人が出なくて良かったとしよう。
後日、体調を崩す選手が出ないことを祈る。
「守備固めに関しても色々言われているみたいだけれど、個人的にそこは仕方ないと思っているのよね」
「まあ、リードして、そのまま逃げ切る作戦をとったってことだよね」
「あのまま康晃が抑えて勝っていれば文句も言われないしね。結果論でしょ。まあ、結果で評価されるから仕方ないけれど」
「あるとしたらやっぱり、投手起用のところ、ってことかぁ」
雨が降ってコンディションも悪い中、当然ながら守備も難しくなる。
追いつかれたら、延長に入ったら、なんて考えるのではなく、リードしたのだからそのまま勝ちきるため守備を固める考えは別に悪いとは思わない。
まあ、リードを守り切る力がなかった、それを見切れなかったと言われれば仕方ないが。
なんだかんだ、ブルペン陣は今季頑張っていて失敗は殆どしていないのだから。
「中川の初勝利も消えたし、徳山も失点して、踏んだり蹴ったりよね」
「もう天候のせいにして忘れよう！」
しかし、昨年に何度となく見た光景を繰り返されるのは辛いですね。
この１試合で今までのことをなかったことにはしないけれど、なんともはや。
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