「交流戦の2週目は散々だったわね!」
結乃が憤るように言う。
「1勝5敗だもんね」
理衣も項垂れる。
ただ、先発投手陣はそれなりに頑張った。
バウアーとケイは崩れたが大崩れというわけではなく、東、大貫、石田裕太郎も勝ち投手でもおかしくない内容。
打線がとにかく封じこまれたし、拙攻だった。
「3週目はホーム6連戦、6連勝するわよ!」
「その気合でいかないとね」
「それにセリーグやられっぱなしってのも気に食わないわ!」
「やり返しましょう!」
決して無理ではない。
バウアー、東、ジャクソン、ケイ、大貫、バウアー
普通にいけばこの流れだろう。
状況によっては、週末は石田裕太郎が第二先発としてスタンバイするか。
「問題は西武初戦、ローテをずらして今井をもってくるなんて、なんて嫌なことを」
「でも、この前の広島戦では打たれたからね」
「DHもないし、なんとかそういうところも含めてうまくやりたいわね」
「昨年はDHで6連勝フィニッシュ、今年はホームで6連勝フィニッシュといきましょう!」
やられっぱなしではいられないぞ!
「そのためにも打線よね。どういう打線を組んでくるか」
「大きくは変えないだろうけれど」
「とにかく繋がりがないからね、先発が粘っている間に、しぶとく点を取るようにしないと」
「チーム一丸となって相手を攻め立てましょう!」
まじで6連勝しましょう!