2019年7月27日 中日戦
結果:横浜12-3中日
敢闘選手賞:石田
「なんじゃこりゃーーーーっ!?」
試合開始からちょっと遅れて試合を観てみた結乃の第一声である。
「え、まだ初回?」
続いて見た理衣も、目を丸くしている。
それもそうだろう。
何せまだ1回の表、石田が打席に立っていて、しかもまだ1死。
そして。
「石田も打ったー!?」
「初回、打者一巡っ」
これでも終わらない。
石川、乙坂にも連続タイムリーが出て、松坂をKOしてしまったのだ。
「もちろん、打ち込む可能性があることも考えていたけれど、この展開はさすがに考えていなかったわ」
初回、8得点のベイスターズ。
しかしここで安心してはいけない。
「何せ、1回表に6点、1回裏に7点、っていう試合をこの目で現地で見たからね!」
「大丈夫じゃない、さすがに・・・・って、先頭打者に四球!」
「こんだけリードしていて四球って、一番駄目なパターンじゃない!」
先発の石田に檄を飛ばす結乃。
その甲斐もあってか、無事に無失点で初回を終える。
すると。
「石田の走者一掃タイムリー!?」
「石田投手、これで4打点だね」
日本人投手で1試合4打点は9年ぶりとのこと。
ピッチングでも5回無失点と、きっちり投げてくれた。
「とはいえ、6回じゃあね。これだけリードしているんだから、イニングを伸ばしてもよかったのに」
前回が5回だから、今回は6回までとか、投げさせても問題はなかったはず。
「でも打線のおかげで勝ちパターンの中継ぎ陣はゆっくり休めたね」
「さすがにこの展開じゃあ、肩も作らなかったでしょうしね」
武藤、櫻井、齋藤、中後の4人で予定通り終えた。
櫻井が3失点したが、まあこれはある程度仕方ないだろう。
「理想的な展開だったけれど、2回以降、点が取れてないというか、4回以降は1安打だからね!」
「何気に抑えられていたよね・・・・」
テンポよく守備についたともいえなくはないが。
「さーて、これで7連勝、首位と3.5ゲーム差!」
「そして3戦目はとうとう中川投手が初登板!」
「思い切り投げていいわよ! 国吉とかも早い回から準備するよう心がけるでしょうし、リード出来れば勝ちパターンを投入できるしね!」
「楽しみ!」
連勝中ということもあるが、中川の登板が楽しみである。
打たれても失うものはない。
チームの勢いにのって、勢いのあるピッチングをみせてほしい。
「目指せ、8連勝!」
「おー!」