2021年振り返り #93 初勝利ならずも好投は見せた。寅年の2022年に飛躍に期待! 中川 虎大
「背番号が64にかわった中川ね」
背伸びをしながら結乃が言う。
「残念ながらプロ初勝利はならなかったけれど、期待です!」
理衣が拳を握りしめて言う。
#93 中川 虎大
登板試合 : 7
投球回数 : 26 1/3
防御率 :6.49
勝利 : 0
敗北 : 1
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 24
「1軍で好投し、初勝利なるか!? ってところまできたんだけどね」
「そこまでうまくいかなかったね」
「まあ、援護がなかったしね。それでもソフトバンク相手に好投したのは間違いないからね!」
「それだけの力があるってことは事実だもんね」
背番号が若くなったのは、その辺も評価されたのではないだろうか。
「なんとか、育成からあがって主力に、というのを作りたいわよね」
「そこまでいったのは、国吉投手と砂田投手くらい?」
「なんだかんだ育成は厳しいわよね。まあ、数も少ないというのあるけれど」
「チャンスをいかにつかむか、だね」
とはいえ、21年に比べてチャンスの機会は減る可能性が高い。
今永、東と手術から復帰し、ロメロも開幕からいる。
ローテを目指すのはかなりの壁がある。
「立場的には、短いイニングを全力での中継ぎも視野にいれてね」
「首脳陣がどう見るか、だね」
「中川としては、一軍で投げられるならどこででも、という気持ちでくらいついていかないとね」
「そのためにもアピールを!」
年齢的にも大卒ルーキーと同じになるのか。
なんとか結果を出したい年だろう。
「寅年の今年、虎の名前のある中川は飛躍できると信じましょう!」
「根拠はないけれど、そういのも縁だし、大事にしたいね!」
さあ、まさしく、”虎”大の年にしよう!