2022年振り返り #3 横浜に復帰の年!渋い活躍と悔しさと 藤田 一也
「今季からベイスターズに復帰した藤田ね」
結乃が重々しく頷きながら言う。
「本当に、まさか、だったね!」
理衣も嬉しそうに言う。
その復帰シーズンの成績は以下の通りである。
#3 藤田 一也
出場試合 : 33
打数 : 36
打率 :.250
出塁率 :.325
安打数 : 9
HR : 0
打点 : 5
得点 : 1
盗塁 : 0
OPS :.575
「藤田というとどうしてもCSの最後の打席が印象強くなっちゃうけれど」
「でも、あれもそれまでの結果と、その日の状態があってこその選択だったわけでね」
「それにシーズンとは別だからね、CSは。ということでシーズンは」
「主に代打としての出場だったね」
決して凄い成績というわけではない。
それでも一時期、代打として活躍してくれていたこともある。
「もともと、バリバリ主力として期待したわけじゃないけどね。うーん、50点くらい?」
「なんとも評価が難しいところでもある?」
「そうねえ。使いどころとしてが難しいのよね」
「それこそCSのときみたいに。。。」
長打があるわけではない。
足が速いわけでもない。
となると内野ゴロの可能性が高くなるのも事実なわけで。
「守備と、しぶとい打撃、そして若手への影響、というところ。更にいえばこの先のコーチや監督も見据えてのところもあったでしょうしね」
「まあ、そこはまた別の評価になるね」
「一軍で戦力になったのも確か。一方で、藤田を脅かす選手がいないってのも寂しい話よね」
「それこそ、内野の層の薄さの話だね」
トレードされた伊藤、戦力外の倉本、山下、田部。
田中、知野、粟飯原、小深田。
誰も藤田を押しのけられなかったというのは、寂しいことでもある。
「本人としても悔しくてたまらないでしょうし、不完全燃焼でしょう。契約もするということで、来季にかける思いはさらに強いでしょう」
「あの悔しさがあったから、と思えるような2023年シーズンにしたいね!」
「もう今季、来季に引退でもおかしくないんだから、一年一年、本当にね!」
「是非、横浜で優勝を!」
2023、頼むぜ藤田!