2023年4月14日 阪神戦
結果:横浜8-3阪神
敢闘選手賞:関根
「よっし、阪神戦、初勝利!」
結乃が拳を強く握りしめる。
「それも、青柳投手を打って勝ちました!」
理衣が拍手をしている。
ガゼルマンと青柳、分が悪いとは思ったけれど、見事に勝利。
「ガゼルマンは球数要したし、2回は青柳にも打たれてヤバかったけれどね」
「それでもなんとか5回を2失点と最低限の仕事はしてくれました」
「打線が強くない阪神だから助かった、というのはあるかもだけどね」
「粘りの投球が打線の援護を呼びました!」
打線の状態も上向いてきている中、先発が踏ん張ればやりあえる。
「なんといっても関根が3安打3打点の活躍!」
「1点差に迫るタイムリーに、勝ち越したあとにさらに2点追加のタイムリー!」
「あれが大きかったわよね。押し出しに犠牲フライで勝ち越したから、打ち崩したって感じじゃなかったし」
「打撃の調子もよく、走塁や守備でも貢献してくれているしね」
何かを掴んだのか。
もちろん、一年通して成績を残したことがあるわけではないのでどうなるか分からないが、間違いなくこの4月はチームを支えてくれている。
「もちろん、関根だけじゃないわよ。佐野、宮崎は好調をキープし、この日は牧も2安打したしね」
「神宮でHR打って、これからって感じだね」
「打席数経て、ようやくあがってきたところかしらね」
「桑原選手も頑張っているし、打線は大分、あがってきたね」
「あとは2番打者ね。今なら関根が最適なんだけど、この打順で勝ち星を積み上げてきたから難しいところよね」
「勝っている時はいじりたくないよね」
今の状態なら外野は桑原、関根は固定。
相手投手に応じて佐野は外野かファーストで先発。
オースティンが復帰したらファーストでソトと競わせる、か。
「まあ、その辺は今後の調子とかにもよるから置いときましょう」
「まずは一試合一試合、だね」
「投手陣も踏ん張って。エスコバーは打たれたけれど試合の大勢に影響ないし、春先イマイチでもこれからあげてくれればいいからね」
「この前の神宮みたいなシーンで頑張ってくれるしね!」
「それより大きいのは、今日みたいな試合で最後を森原が締めてくれて伊勢や康晃を出さずに済んでいる所よね」
「今までは5点差とかでも勝ちパターンの投手が投げていたりしたもんね」
勝ちパターン以外の投手が弱くて、セーブシチュエーションではなくても勝ちパターン投入が多かった。
だが今の投手陣なら、森原やウェンデルケンといったところである程度いけそうな目途がったのは大きい。
「ウェンデルケンには今日、ホールドもついたしね」
「これからどんどん重要な場面でも投げることが増えるだろうしね」
先発野手が全員安打を放ち、良いところが出た試合だった。
「さあ、この調子で行きたいわね。でも土日は雨かしら?」
「土曜は難しそうだけど、日曜はどうかな」
今シーズン初の貯金もでき、上位とも差を詰め、この調子で今永、バウアーがあがってくるのを待ちたいですね。