2023年振り返り #15 シーズン後半はよさげな感じも?3年目こそ勝負に 徳山壮磨
「まだまだ苦戦している徳山ね」
結乃が微妙な表情をして言う。
「それでも、期待はもてそうかも?」
理衣がフォローするように言う。
2023年も1軍での登板はなし、2軍での成績が以下となる。
#15 徳山壮磨
出場試合 : 22
投球回数 : 39.0
防御率 : 3.23
勝利 : 1
敗戦 : 2
ホールド : 0
セーブ : 1
奪三振 : 20
失点 : 18
「今季も一軍登板はなし、ね」
「それでも一軍に昇格して、もしかしたらってのはあったんだけどね」
「少なくとも一軍に昇格してよい、という判断は下せたってことだもんね」
「後半から随分と良くなったみたいだし、期待できそうなファンのコメントも結構あったしね」
実際の投球を見られたわけではないのでなんとも言えないが。
それでもやはり昇格推薦を受けられた、という事実はあるわけで。
「中継ぎとして、みたいだけどね。本当は先発が欲しいんだけど」
「とはいえ、中継ぎだって貴重だからね」
「中継ぎ適正が高いなら、まあ、その辺の判断はチームに任せるしかないわけだけど」
「とにかく戦力になってくれればね!」
即戦力の大卒ドラ2で2年間一軍出場無しは厳しい。
それだけに、3年目の2024年は本当の意味で勝負というか、背水の年であろう。
大卒だけに、やはり3年目までに結果を出して欲しい。
「ということで2023年は10点。大卒ドラ2で二軍暮らしだからね。でも、期待はしているわよ!」
「一軍の投手の人も色々とメンツが変わりそうだし、チャンスはあるはず!」
「キャンプからがむしゃらにいかないとね」
「輝けるものがあるはずです!」
周囲からは外れのドラ2だのなんだの言われているかもしれない。
でもまだ2024年で25歳。
十分に挽回できる年齢である。
「でも、さすがに3年目に何も爪痕残せなかったらヤバいと思うからね」
「頑張りましょう!」