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2018年ベイスターズの歩み ベイスターズ

■3/30開幕戦 6番戸柱・7番神里で点が取れる気がしないのだが

投稿日:

2018年3月30日(金) vs ヤクルトスワローズ
 結果:負け
 敢闘選手賞:宮崎、三嶋

 

■入場するまで

「いざ、2018年シーズン開幕戦よ!」
 結乃は勢いこんで横浜スタジアムへと向かった。何せ球団としては11年ぶりの本拠地開幕戦である、盛り上がらない方が嘘というものだ。
「でもそれって、11年間もAくらすに・・・・」
「それは言わない約束よ、理衣ちゃん」
 到着した横浜スタジアムは当たり前だが混雑していた。2020年東京五輪に向けて改装していることもあって去年までとスペース、動線も変わっており、ちょいと戸惑う。正面ゲートから内野に入ろうとするも物凄い行列なので、外野の方に回って反対側のゲートから入ろうとしたのだが、こちらも工事中の為ぐるりと回ってからゲートに到着となる。
「なんか、凄い大回りだったような感じだね」
「だけど、こっちからはあっさり入場できたわ」
 結乃の言う通り、ほぼ待ち時間もなくゲートの中に入ることが出来た。

■オープニングセレモニー

 2018年、開幕戦専用のオープニングムービーが流れて盛り上がりは高まっていく。毎年の事ながら、この手のムービーのセンスはDeNAになって良かったと思わせるところだ。見ていて格好良い。
更には上空に続々と集まる飛翔編隊、「ベイスターズ・ドローン」が色鮮やかに横浜の空を彩ってゆく。こんなセレモニーを実施するというのも、DeNAになってこそというものだろう。
「うわ、凄いよ結乃! 何コレ、プロ野球ってこんなことするの?」
「まあ、馬も出るくらいだし、ドローンなんて当たりまえってなもんよ」
「いや、なんで結乃が偉そうなの?」
 と、気合の入ったセレモニーも完了し、いよいよ2018年が開幕した!

■試合結果

なんでここでエラー!?
 殆どのベイスターズファンがそう叫んだことだろう。
 まさかまさかの初回先頭打者、真正面のショートゴロを弾く大和。
 それに端を発し、先発の石田は2失点。ベイスターズお得意、安定、平常運転の初回失点である。
 エラーも痛いが、青木に無駄な死球、そして去年も打たれている坂口を追い込みながらまたもや打たれるという始末。
「ああ、もう、らしすぎて笑っちゃうわ」
 シニカルな笑みを浮かべてベンチに戻ってゆく選手たちを見つめる結乃。
「・・・・これでは先が思いやられますね、本当に優勝候補と言われているチームなのでしょうか」
「へ!? え、って、友梨子ちゃん、いつの間に!?」
 隣から呟かれた声を聞いて目を向けると、隣の席に座っていたのは結乃たちの後輩、九条百合子であった。黒髪を肩のあたりで切りそろえた友梨子は日本人形を思わせる。
「いつの間にって、最初からいましたよ。結乃先輩達がグラウンドに夢中で気が付かなかっただけです」
「いや、それはゴメン……てゆうか、あれ、友梨子ちゃんってベイスターズファンだっけ?」
「別に違いますよ。ただ、先輩がいつもいつもベイベイベイベイうるさいから、一体どのようなものか実際に見て評価して差し上げようと思っただけです。知らずに何を言ったところで説得力がないですからね」
「ベイベイって・・・」
 友梨子は真面目で理論派、言うことは分からなくもないが、だからといって倍率の高い開幕戦のチケットを手に入れてわざわざ観戦に来るとは。

「・・・・ベイスターズ、まあ敗戦は143試合もありますし、今後のことは分かりませんが、無駄な四死球が多すぎますね。エラーと四死球から失点とは負ける試合の定跡みたいなもの。敗戦処理とはいえ、失点を抑えていかないと今後の試合にも響きます。打線に関しては2本塁打出ていますがタイムリーはなし。大味な打撃だけでは勝てませんよ、スモールベースボールはどうしました? まあ、主軸にそれぞれヒットが出たのは明るい材料ですが、明日以降の試合も不安を残す内容でしたね」
試合終了後、友梨子の口から述べられたことには結乃も概ね同意なので言い返せなかった。
「私的には、6番戸柱、7番神里で点を取れる気がしないから、そこも問題な気がするわ」
 6~8番が安パイでは、正直なところキツい。
「それに昨年から戸柱捕手の場合に失点が多いのが気になります。石田投手と組んだときもそうですね、オープン戦から。この辺、データを重視するラミレス監督としてはどう思っているのか気になる所です」
 ノートパソコンを打鍵しながら首を傾げる友梨子。
「試合中から気になっていたんだけど、そのノートパソコンの中で何を確認しているの?」と、理衣が尋ねると。
「ふふ、ここにはDeNAになってからのベイスターズの試合、選手の記録が格納されているのです。私はこれをもとに分析し、評価をしているのです」
 やや得意げに言い、口の端を緩める友梨子。その姿を見て、結乃と理衣は思わず顔を見合わせる。
「百合子ちゃん、それって超、ペイスターズに嵌ってるってことじゃないの?」
「--なっ、ち、違います! これはあくまで分析のためのデータ収集ですから」
「でも、そういうのしていると情がうつってきたりしない?」
「しませんね、あくまで数字ですから。さ、時間も遅いですから早く帰らないと」
 立ち上がり、帰り支度をする友梨子。確かに、試合開始時間が遅く、四球が多いからテンポも悪く遅い時間になっている。結乃も理衣も帰り支度をする。

「負けは仕方ないけれど、確かに友梨子ちゃんの言う通り、明日以降が不安になるわよね。今永、ウィーランド、濱口がいないからラミちゃんも織り込み済みだと思うけれど、どうにかこの3連戦、1勝2敗では凌ぎたいわね」
 バリオス、京山が果たして今年のヤクルト打線に通用するのか。なんとか打線が投手を援護したいが、今日の戸柱、神里の打席を見ると、クリーンナップで点を取らないと辛そうだった。
「2戦目は石川さんが相手だから、嶺井さんがスタメンかもよ」
「ああそうか、博希にぃにぃの方が打撃は期待できるわね。石川には悪いけれど、明日は打撃で勝たせてもらうわ!」
「バリちゃんには期待しないの?」
「6回4失点までなら許す!」
「期待値はソレかぁ……」
「しかし、試合も身体も寒かったわ……」
 冷えた体だったけれど、明日に向けて胸を張って帰宅の途に就く結乃であった。

 

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