2023年振り返り #66 支配下登録され、若手捕手争いで更にあがっていきたい 上甲凌大
「支配下になった上甲ね」
結乃が回転しながら言う。
「ここからが勝負です!」
理衣は拳を握りしめる。
一軍にはまだ呼ばれなかったので、二軍の成績です。
#66 上甲 凌大
出場試合 : 64
打数 : 199
打率 :.241
安打数 : 48
HR : 3
打点 : 16
得点 : 21
盗塁 : 1
「まずは支配下登録おめでとうというところよね」
「育成で入団した年に支配下だもんね!」
「もともと評価は高かったみたいだしね」
「打てる捕手を目指して!」
二軍の成績そのものはまだまだといったところだが。
それでも期待をかけられているのは間違いない。
「とはいえ、ここからが本当の勝負だからね」
「捕手は若手ライバルが多いからね」
「ちょっと上の山本に、下には松尾と」
「当然、益子選手や東妻選手だっているしね!」
捕手として、どこを強みとして上を狙っていくか。
チームは当然、松尾の将来的な正捕手を考えているわけだが。
捕手としての力はまだこれからの部分もあり、上甲としてはその前に一軍にあがってマスクをかぶりたいところだろう。
「伊藤、戸柱のどちらかが二軍の時に、一軍に呼ばれるようにしたいわね」
「実力でこせるといいんだけどね」
「捕手は経験も大きいからね。伊藤や戸柱が怪我や不調で落ちることもあるでしょうし、そういうチャンスを掴めるか」
「もしくは2軍で凄い成績を残すか、だね」
現実的なのは前者で、チャンスがきたときに一軍に一番に推薦される立場にいることだろう。
「若手捕手がどんどん育ってくるってのも楽しみなところだからね」
「誰が一番に抜けるか競争だね」
「その競争に入っていけるように!」
「まずは一軍の試合出場を待っています!」
楽しみに待っていますよ!