「さて、上がり目の見えないまま交流戦が終わったわけだけど」
結乃が腕組みをして言う。
「5勝13敗、全カード負け越しは3回目だって(過去2回のうち1回もDeNA)」
理衣が力なく言う。
開幕当初から決して順調ではないチームだった。
投手陣では2025年を支えた外国人投手が去り、森原、大貫といったベテラン勢も怪我。
野手陣ではオースティンや桑原が抜けた。
更にシーズン中にも離脱者が続出。
投手ではデュプランティエ、コックスが怪我。入江、竹田は結果が出ず。
野手ではビシエドがシーズン中に引退し、山本がトレードされ、筒香は怪我の後は全く打てず、牧は足を負傷、ヒュンメルは攻守で精彩を欠く。
「厳しい状況の中、若手に切り替えるわけではなくベテラン偏重、それで結果が出ているわけでもなく」
「難しいところだよね。それでも今のベテランの方が力が上だと判断されているのかもだし」
「もちろんね、それはそれであるんでしょうけれど、今までのドラフト戦略と育成が上手くいってないってことでしょ」
「新戦力が出てきていないわけではないけれど・・・」
結局、宮崎、筒香、佐野といった中畑・ラミレス政権の選手に頼らざるを得ないのが実情なのか。
特にクリーンナップを打てる長距離砲が全くいないというのが苦しい。
苦しい状況の中で度会、勝又といったところが頑張っているのは未来に向けての希望ではあるのだが・・・
「この後どうするかだけど、正直に言えば未来を見据えた起用をしてほしいわけよね」
「今シーズンを捨てるみたいな言い方に聞こえるけれど・・・」
「そうじゃないけれど、今の状況をチャンスにとらえるのよ!」
「前向きにね」
牧が再び足の状態が思わしくないとのこと。
無理をしてほしくないのと、体系的にもセカンド守備に限界近づいてきているとも思われる。
これを機に、セカンドとショートは宮下、成瀬のルーキーを積極起用するというのはいかがか。
宮下はロッテ戦の4安打だけで評価しきれるものではないが、少ない打席数で2HRを放っているのは魅力だし、守備もできる。
一軍に慣れさせればメイン張れるようになるのでは、という期待感がある。
「森、林、石上と期待に添えてないからね。京田はバックアップとしては頼もしいけれど」
「その京田選手も怪我で一軍から離れたしね」
「牧はサードかファースト。筒香、宮崎は2027年からDH、とね」
「まあ、そういう方向が無難なのかなぁ」
三森は足は魅力だが、あのスタイルで打てるとは正直、見えないので・・・
外野は度会はレギュラー必須なので、今季はよほど打てなくなるまでは起用してほしい。
勝又は打撃力が安定すれば起用続けて良いと思うが、問題はセンターか。
外野守備の要と考えると、蛯名センターは少し物足りなさも感じるわけで。
「梶原と森の状態もよくわからないし」
「センターは難しいよね」
「あと将来的にはやっぱりスラッガーが欲しいわよね。長距離砲!」
「こればっかりは、素材だからねぇ。ドラフトでどうするかだけど、現実的には即戦力投手が必要でもあるし」
とにかく野手に関しては本当に過渡期に入っている。
何せ牧以降、レギュラー定着している野手がいないというヤバい状況なのだから。
今季、そして来季とかも使って次世代の野手を作る必要がある。
度会、松尾は必須として、更に2、3人。
それを作れるチャンスと捉えて腰を据えて起用してほしい、というのが素人の考えなわけですけれど。
正直、相川監督以下首脳陣の選手起用がさっぱりわからないわけで。
「あと、毎試合、起用する野手と打順を変えるのはどうにかしてほしいわ」
「相手に応じたスタメンなんだろうけどねぇ」
相川監督、自分が現役選手だとして、毎試合打順も守備位置も変わるとかどう思いますか?