投手陣の鍵を握るのは井納と三嶋と考えた！
「やっぱ、『リアル野球ＢＡＮ』には杉谷がいないとね！」
テレビを観終えて、満足そうに笑みを浮かべながら結乃が言った。
「････杉谷選手、芸人じゃないんだよね？」
番組を観て笑っていた理衣も、本心から疑問を浮かべている。
「こういう選手が、ベイスターズにもいれば面白いのにね」
「そういう所を求めるの？」
お正月、三が日。
さすがに野球の話題もなく、テレビの中から無理矢理に話題を見繕ってきた感じだ。
「昨日はキーマンとして梶谷をあげたけれど、投手のキーマンも考えてみましょう！」
「お、なるほど」
「２０１８年は先発が壊滅状態だったからねー、誰か一人とあげるのは難しいけれど」
「けれど？」
「井納ね！」
「井納投手、意外なところをあげてきたね。今永投手とかじゃないの？」
「今永はやってもらわないと駄目だから、あえて外して。右の本格派、イニングイーターとして井納に頑張ってもらわないと」
「２０１９年は先発一本かな？」
「でしょうね。とにかく２０１８年は先発がイニング食えなかったからね。井納が投げて、中継ぎの負担を減らすこと！」
「２０１８年は中継ぎ投手、登板数多かったからね」
「そういった意味では、中継ぎが２０１８年と同程度のパフォーマンスを発揮できるか、も重要ね」
「ベイスターズのストロングポイントだね」
「だから、三嶋もキーマンの一人！ とにかく、中継ぎでは一番、『強いストレート』を投げられる投手だからね」
「奇しくもドラフト同期の二人だね」
「ミッシーは中継ぎとして初めてフルシーズン投げたし、過酷な登板もあったし、疲労が心配よね」
「オフにきっちり休んで、回復してほしいね」
「なんにせよ、ルーキー時のストレートの威力が戻ってきたのは頼もしいし嬉しいわ」
「見ていても気持ち良いよね！」
「多少ボールでもいいから、唸りをあげて投げ込め！」
「ということで、打は梶谷選手、投は井納選手、三嶋選手ということで」
「若手もそうだけど、やっぱり中堅選手がきっちりやってくれないとね！」
もちろん、チーム全体が機能しなければ意味がない。
レギュラー、控え、全てが揃わないと難しい。
チーム一体で頼んます。
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