「新外国人の獲得が決まったわね!」
結乃が勢いよく言う。
「投手だね!」
理衣も気合を入れる。
ローワン・ウィック。
右投げで中継ぎタイプの投手ということ。
「まあ、先発より中継ぎの方が獲得はしやすそうだからね」
「ウェンデルケン投手がいるけれど、エスコバー投手がいなくなっちゃったしね」
「経歴が異色よね。捕手として入団、外野手を経て、投手だもんね」
「いざというときは守備にもつける!?」
まあ、そういうことはしないだろうが。
投手としては奪三振率が高いのは中継ぎ向きか。
「昨季はメジャーで64試合に登板。通算では146試合に登板し、6勝10敗20セーブ、防御率3・82と経験も豊富ね」
「楽しみだね!」
「中継ぎは途中で色々とメンバーも変わって、最後は大変だったしね」
「沢山いて困ることはないよね!」
ナックルカーブとストレートが武器ということで、うまくはまれば日本でも通用しそう。
まずは信頼を積み重ね、勝ちパターンの一角に入ってくれたらという感じか。
「これで中継ぎは補強したから、あとは先発タイプと野手ね」
「ソト選手がロッテに移籍しちゃったもんね」
「金額があわなかったんでしょうね」
「野手の補強はここ数年難しいから、どうなるかね?」
オースティンもどうなるか分からないなか。
日本人だけで戦うのか?
この辺はもう少し状況をみてみて、ですね。